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どるとるの部屋


[8008] 手紙
詩人:どるとる [投票][編集]


予報通り午後から降り出した雨が
町中に色とりどりの傘の花を咲かせて

用もないのに君に電話するのは
なんとなく声を聞きたいからだよ

言葉に出来ない気持ちならせめて
手紙にしたためて 君に今日中に送るよ

悲しいことも うれしいことも
こんなにたくさんあるんだよって

君に知ってほしい 君のことも知りたい
今何を君は迷ってて何に悩んでるのか

誰より一番 君のことを知りたくて
焦る気持ちが 手紙に ほら あらわれてる

東京ってこんなに広かったかな
路線図は迷路みたいで ややこしい

ふれただけで愛されてると 思うような
段階は多分とっくに過ぎたのだろう

口には出せないことも文字には出来る
強がらず素直に 弱音も吐けるよ不思議だね

笑うことより 泣くことのほうが多い
隠してるだけで 見えない傷を背負ってる

そんな事はお互い様でしょうなんて
かるくあしらわれたくないんだよ

君が悲しいときにそばにいてあげられる
僕が悲しいときにそばにいてくれる

そんな二人を 目指しているんだよ
たまには すれ違ってもいいから
肝心なときは お互いを必要として
片付けられないくらいの寂しさを
ちょっとした 蟠りを 語り明かして
夜明けなんて無視して 出来上がってしまうくらいがいいんだよ

言葉に出来ない気持ちならせめて
手紙にしたためて 君に今日中に送るよ

悲しいことも うれしいことも
こんなにたくさんあるんだよって

君に知ってほしい 君のことも知りたい
今何を君は迷ってて何に悩んでるのか

誰より一番 君のことを知りたくて
焦る気持ちが 手紙に ほら あらわれてる

会いたい気持ちが
ピークを迎えたなら
仕事なんて 休んで
たまには二人だけの時間を作ろう。

2016/07/03 (Sun)

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