詩人:どるとる | [投票][編集] |
どこからか山びこのように呼んでいる
春を待ちわびる声が聞こえる
桜舞う並木道 つぼみのひとつひとつが花を咲かせている
そのひとつひとつがどれも輝いているからねどれがいちばんなんてないんだよ
みんな素敵さ
油断しているとすぐに夢の中さ
春のぽかぽか陽気に眠くなる
なんてことはない春だ
今年は違うってものもない春だ
それなのにそれなのに
なぜか胸がはずむ春
春に宛てて今 手紙を書いているんだ
まだ寒い日がしつこく続きますがもうすぐでそちらに行きます
心のポストに出すのさ
思いのハガキを
桜舞う季節 そんな景色をイメージしながら今 かじかむ手に息を吹きかけ
走り出す僕は風の子さ
今はただまだ来ない
春を待ちわびて
風の中 ひとしきり
立ちつくす 日々。