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どるとるの部屋


[8117] ダンデライオン
詩人:どるとる [投票][編集]


空に浮かぶ 雲に憧れを抱いた
あの頃の僕の中にあったものは

情熱と呼ぶには些か大げさで
でもふれれば火傷しそうなほどだった

急な坂道を自転車でかけ降りる
少年を見たとき 僕の中で何かが変わった

歌いたいのは多分ちんけな 夢なんてものじゃなく

一言では語れない ロマンを越えた その向こう側にある何か

行こうと決めたその日に 僕は鞄に適当な荷物詰めて

なけなしの勇気を たてがみみたいに風に揺らしながら最初の一歩を踏み出した

旅人と名乗るのもおこがましいが
そう呼んでくれてかまわないよ

若さが手伝って僕は強がった
ダンデライオン 青空を染めるイエロー

魔法みたいな言葉を探してる
たとえば君の涙を消してしまうような

信じていたいのは 君を守れる僕自身

暑さに負けない頑丈な体も めまいを起こしそうな最高気温

君の手をつないだときに僕は何かを誓ったのを覚えてる

それは君を何があっても愛すること 自分でも恥ずかしいほど赤く染まる頬

そしてまた 僕は同じ坂道を かけ降りる
同じ気持ちと 同じ決意を胸に秘めて

歌いたいのは多分ちんけな 夢なんてものじゃなく

一言では語れない ロマンを越えた その向こう側にある何か

行こうと決めたその日に 僕は鞄に適当な荷物詰めて

なけなしの勇気を たてがみみたいに風に揺らしながら最初の一歩を踏み出した。

2016/07/30 (Sat)

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