詩人:どるとる | [投票][編集] |
8ミリフィルムの中に閉じ込めた思い出
笑ってみたり そうかと思えば泣いたり
たまには ひどい言葉も浴びせた
僕は君を傷つけたことで傷ついた
回るフィルムの終わりまで
続く他愛ない日々の幸せかみしめて
瞼閉じて 気づく 見えないものの所在を
その確かな 影を
落ちてく 時の砂時計
一秒の中にもある 輝き
そっと今 受け止めて
明日の僕に 届ける
どうやら未来を運ぶのは僕自身だ
時計は百年分の時間を刻んでいく
涙と笑いのシアター 観客は見込めない
僕は特等席で 自分の間抜けさに
呆れたりしながら時に感情移入が過ぎる
昨日と同じ気持ちを持ってる
僕には昨日の僕の涙を笑えない
気づけば大切なものは見えないものばかりだ
手にとって ふれられるものなど少ない
だから大切にしなければ
つかんだ手を離さないで
さらに力を込める
愛と呼ぶには まだいささか頼りない
そこにある 世界を
どんなふうに
とらえるかで
すべてが変わってく
変わらないままでいられるものなんて
多分僕の 手先の不器用さくらいで
また「ごめんね」を言う回数が 増えてく
日頃の感謝を 込めて
ありがとうと呟けば
いつの間にか 丸く収まる
魔法みたいだと 笑ったんだ
瞼閉じて 気づく 見えないものの所在を
その確かな 影を
落ちてく 時の砂時計
一秒の中にもある 輝き
そっと今 受け止めて
明日の僕に 届ける
どうやら未来を運ぶのは僕自身だ
君を 幸せにするのも
不幸にするのもここにいる僕だけだ。