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どるとるの部屋


[8134] プラネタリウム
詩人:どるとる [投票][編集]


見上げた夜空に 見つけた一番星
なんて名前の星なんだろう

図鑑を引っ張り出して調べた子供の僕は
兎に角いろんなことに一生懸命だったよ

くだらないことも 大切なことも
僕は 自分の分身のように愛した

遠い星の光はここまで届いてるよ
誰かを照らすわけでもなく光放つよ

海岸線を沿ってとぼとぼ歩く
テトラポットが金平糖に見えた

独特の感性を持っていた あの頃は
世界は今より夢とロマンと満ちていた

ありふれたことも 特別なことも
忘れないようにノートに書き記して

いつか 思い出せるようにするよ
何でもない毎日が宝物と呼べる日まで

歩き疲れて たどり着いた家路
腹を空かして 君を思い出しながら
昨日の膨れっ面 イメージしたら
吹き出してしまった 僕はなんて幸せなんだろう

くだらないことも 大切なことも
僕は 自分の分身のように愛した

遠い星の光はここまで届いてるよ
誰かを照らすわけでもなく光放つよ

そして今夜も
見上げればそこに
一番星が輝いて

お金を出して観るプラネタリウムより
ずっと素敵な光が見えるから。

2016/08/05 (Fri)

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