ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 声

どるとるの部屋


[8136] 
詩人:どるとる [投票][編集]


この道の先には何があるのだろう
今は笑ってみたり たまに泣いてみたり
それなりに忙しい日々が続いていく

叶えたい夢もやりたいことも
これといってない僕はとりあえず
今が楽しければそれで良かったのに

そうさせてくれないのが人生で
どんなに楽をしようとしても
苦労からは 逃れられない

出会うつもりなんてない悲しみのせいで
予報にない雨に打たれて
僕は 捨てられた犬のように泣いた

その声を「弱さ」だというのなら
きっと僕はこの世界に 愛を求めることなんか しないだろう

一万冊の本を読んだ人も 知らないことがある
一億の仕事を請け負う人も持ってない気持ちがある
つまりはお金や知識では賄えないことがある

夕暮れの道 アスファルトに落とした影
所在なくただあるだけの僕の命は
意味なんて ものを持ってはいない

この街で どれだけの人が 笑おうが泣こうが
僕には関係ないけど その人の命が脅かされるなら 優しさを持ってて損はないね

「人は人を思うことで人になる」って
僕はいつか誰かに教えてもらった気がする だから愛を探す

目を閉じても 消えない誰かの顔が
もしもあなたにとって大切な人の顔なら
その人を守るために僕は賢い人ではなくて
心ある人になるために エレベーターではなく階段を選んで上るよ

叶えたい夢もやりたいことも
これといってない僕はとりあえず
今が楽しければそれで良かったのに

そうさせてくれないのが人生で
どんなに楽をしようとしても
苦労からは 逃れられない

出会うつもりなんてない悲しみのせいで
予報にない雨に打たれて
僕は 捨てられた犬のように泣いた

その声を「弱さ」だというのなら
きっと僕はこの世界に 愛を求めることなんか しないだろう

そして僕は人を愛すことができる喜びに ついでに愛される喜びを知る。

2016/08/07 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -