ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > スターライト

どるとるの部屋


[8137] スターライト
詩人:どるとる [投票][編集]


見上げた空に星が流れたとき
僕の心に「美しい」という言葉が過った
僕にもそんな気持ちがあったんだなと
自分を誇りに思ったりした今日がある

いくつもの言葉を知ってるはずなのに
届かない 気持ちがあんなに遠いのは
星と人を隔ててる距離があまりに 果てしないから

帰り道の途中でふと立ち止まって
星の光に 目をうばわれている
そんな時間のゆとりさえもないけど

星にはいろんな形があって
名前なんて知らなくても知識なんてなくても
見上げる誰もを 惹き付ける魅力がある

違う街で同じ空を見上げてる二人
同じ空を見上げても抱くイメージは違う
電話の向こうにいる 君の心を探った
疑ってばかりの僕を疑うこともない君

信頼という言葉の裏には 何かしらの企みが隠れてる
そう思う僕の 心を笑うように何の意図もない笑顔を僕に見せてくれた

ベランダに出て煙草を吹かすついでに
見上げた空に 見つけた流れ星に
願ったのは自分の幸せではなく 君の幸せ

前ならそんなことはあり得なかったね
愛する人がいる それは愛を知ることだ
知った愛で 誰かをきりもなく愛することだ

ポケットを探ったら今までは持とうとしなかった優しさを見つけた

恥ずかしがりながら照れながら きつく結ばれた思いをほどいてく

帰り道の途中でふと立ち止まって
星の光に 目をうばわれている
そんな時間のゆとりさえもないけど

星にはいろんな形があって
名前なんて知らなくても知識なんてなくても
見上げる誰もを 惹き付ける魅力がある。

2016/08/07 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -