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どるとるの部屋


[8386] 窓の外は白い冬
詩人:どるとる [投票][編集]


雨上がりには虹を 探してしまう癖が
なかなか抜けなくて
透明な傘から空を 透かして 見てる

宛もなく 雲が 流れていくのを
ただ 見ているだけで日は暮れてしまう

吐き出す吐息が白く染まるほど
まだそれほど寒くはないのに
あなたを思うとね 心なしか 少し寂しくてぐうの音も出ないよ

やがていくらも待たずに来た 夜に
開けた窓を閉めて

余裕があれば星を数えて 夜更かしだ

どうして この心は自分のものなのに
一番近くにある 気持ちさえ読めない

言葉にならない気持ちに落ち込んだとき
どんな言葉でも 名前をつけられないよ
あなたを思うとき あなたも 僕を思ってくれてるのかな

しんしんと 音もなく 胸をかすめていく
雪は 窓の明かりに寄り添うように溶けて
これから始まる長い夜を 見届けるだろう
そして夢から目覚めた僕の 家の小さな窓の外は 白い冬

吐き出す吐息が白く染まるほど
まだそれほど寒くはないのに
あなたを思うとね 心なしか 少し寂しくてぐうの音も出ないよ。

2016/10/27 (Thu)

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