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どるとるの部屋


[891] 憎悪と愛情の傘下で。
詩人:どるとる [投票][編集]


落とし穴にはまっただけ
それだけで世界が終わったような絶望にも似たせつなさがこの僕を今包んでゆく

多分僕の切なさや
言わんとしていることを他人に言ったって
他人はわからないだろう
生まれながらに孤独が性に合ってしまう僕の気持ちとはまるで別の世界にいる人だから

闇に沈んだ夜の街
何がきれいだというんだよ教えてくれ
何もきれいなんかじゃないさ
僕は今目の前の悲しみで何も見えないからそう見えるのかな

この叫びだしそうな思い
心臓が飛び出しそうな気持ち
誰かに伝えても
それはただの時間の無駄

そんなもどかしささえ笑う世間ってやつを僕は生涯憎む、そんな世間を愛想で乗り切ろうとしている奴らも僕は憎んでいる

残された力で自分を愛す
そしてたまには笑う
そんな日々もけっして悪くはない

日々、増してゆく
何かへのいら立ち
そして自分への愛情


傷ついたからだに
傷つきやすい心に
もともと合わない
世界なのさ
辻褄合わせなど
もうしたくない
用意された線路をただ歩くだけでたまに笑えればいい

夢など見ないさ
理想など捨てたさ
残っているもの
大事にしたいもの
それは たったひとつの命綱
離したら 暗闇へ真っ逆さまさ

憎悪と愛情の傘下で今日もつかみ所のない暴れ馬のように僕は誰かの厄介者
そしてそんな君は僕の厄介者

お互いがお互いに嫌い
お互いがお互いを憎んでいる

それでも うまくやっていられるのは腐っても生きているから
自分を 愛せるから
強く 見えるだけだ

世間はそれを笑い話にする だから嫌いだ。

2010/01/14 (Thu)

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