詩人:どるとる | [投票][編集] |
1日の終わりは心に
もどかしいむなしさを残してゆく
まるで落とし物のように僕を悲しくさせる
夕暮れに涙誘われ
風の吹くまま
僕は言葉にならない気持ち抱いた
これはある 映画の
ワンシーン
それも最終回の場面
ほら 涙が伝う
さよならを合図に幕が降りる
壁にうつった小さく 手を振る僕の影
僕が手を振るのをやめると影もやめる
おもしろいね
でも切ないね
ああ 今日の僕よ
おつかれさん
だなんて言ってみたりして そして天気雨が降り止むようにさりげなく終わる
今日という1日の最終回
いかがでしたかな?
評価なんてしないさ
生きている。そして生きていける
それだけで 良かったから
この世界にいる人の数だけいる主人公のひとりは 深く頷いた
夜の片隅 夜光虫群がる 明かりの下
僕は、夜の闇に溶けて消える
アングルは夜空へと移り上から下へと夜明けへ向かうようにエンドロールが朝まで続く
そんなようなあんばいでほら今日も生きれれば
最終回として申し分ない。