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どるとるの部屋


[969] 手のひらに書いた君の名前
詩人:どるとる [投票][編集]


ほら 悲しくなったら
手のひらに君の名前を書け
思い出せば 僕は一人じゃなかった
君がいたんだよね

いくつ愛という言葉を書いただろう
いくつ書いてみても足りない気がする何か

君に今すぐ 会って
そして 抱き寄せあって
何を伝えようか
いつも 会いたい気持ちだけ 膨らんで
伝えたい気持ちが見えないでいるよ

手のひらに指で書いた言葉が涙でにじんでゆく
見えないのに
おかしいよね

君の笑顔が何より僕をあたたかく照らす
ほら だから 悲しくなったら 君の名前を手のひらに書いて
思い出すんだよ
会えない夜は
そうやって ごまかすんだ 裸の悲しみにタオルを巻くように
悲しさが 涙に変わらないように
ほら 僕は書くんだ
この世界でいちばん
大好きな人の名前

手のひらに書いた見えない君の名前
手のひらからも頭の中からも一生消えない君の名前

愛しすぎて
愛しすぎて
涙が止まらない
顔を覆うほどの切なさが僕を包んだ。

2010/01/26 (Tue)

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