ホーム > 詩人の部屋 > Rayの部屋 > 『絵本』

Rayの部屋


[233] 『絵本』
詩人:Ray [投票][編集]

ぼくの愛しかたと

きみの愛しかたと


やっぱりそれは

かたちも 重さも
色も おおきさも


全然ちがうと

ぼくはおもうんだ。



ふたりが ちがうのは
あたりまえで



過去も 昔のキズも


いまは いまで

関係なくて



きみがいて、

ぼくがいて、



そして
偶然なのか、
必然なのか、


ぼくらは出会って、


ひかれあって、

もとめあって、


そうして いま、
ここにいる。


ただそれだけのことだと

ぼくはおもうんだ。



愛は 目にみえないから

きみの愛が
どんなものであるか

ぼくには
わからなくて


ときどき
不安になったりもするけど


ただ、ぼくらは



こうして


つながっている。

むすばれている。

そばにいる。



ほかには なにもない。


ぼくらがここにいるなら、

それだけで。


2005/04/22 (Fri)

前頁] [Rayの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -