詩人:壬治 | [投票][編集] |
涙をかわいく浮かべたら
君は振り向いてくれますか
安い世界に生きてるね
夢はきらめいて心を潤しても
その波紋は現実には届かない
うなずいてかしづいて
狂ったように妄想を行き来して
リアルな君が思い出せない
イメージの実態、つまらない絶対
どんな現実も自分以外が
認識しなければ
なかったことと同じ
どれだけ夢の君と愛し合っても
君は知らない意味がないなら
こんな真似ごとどうだっていい
巻き戻して今すぐ早送りして
ここでストップだって
時間が足りないし
みなぎる気持ちもすぐダメになる
今日がまた昨日になる前に
ぶっ壊そうよこの壁を
固定概念とかってやつを
自分を全否定したら
まっさらな場所から始めたい!!
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あの夜に見た夢が鮮明で
いつまでも忘れられなくて
その続きに憧れて
ずっとずっとここで待ってるよ
早くして答えを今すぐ見せて
音沙汰もなくみんな
季節のなかに溶けてしまう前に!
前触れもなくいつか
わたしの命も
きみの命も終わってしまうから!
ぎゅっと隠した本当の気持ち
もうすぐ大きくなって
破裂しちゃいそう
詩人:壬治 | [投票][編集] |
神様なんてなんにも見ちゃいない
大事なことなにひとつ
見落としてるに違いない
だってそうじゃなきゃこんなのおかしい
ゆるやかに下降して
悪化して溶けてなくなって
そんな世界の情景が
当たり前に過ぎてゆく
神様なんてなんにも見ちゃいない
神様なんてなんにもしてくれない
大きなビオトープを作って
暇つぶししてるに違いない
ここで試されてるのだろうか
ぼくら試されてるのだろうか
そんなドラマティックな妄想を
もてあましながらたまに悩んでる...
詩人:壬治 | [投票][編集] |
今日は泣くには都合がいい天気
握り返した手は冷たくて
応答もないけれど
夜のマントに身を隠すように
今だけすこしそばにいてくれないか
素直な言葉で
寄り添えないことはさびしいよ
弱みをさらけだせない
生き方はくるしいよ
落ち葉を踏みしめて
たのしむように歩いたり
好きなとき泣いたり怒ったり笑ったり
そんなちいさな自由を
ここで噛みしめたいよ
今だけどうか肩を貸してくれないか
詩人:壬治 | [投票][編集] |
もうあの日のように心のままにめがけて
一直線には走りだせないよ
大人になったら、お金を稼げるようになったら
どこへでも行ける、なんだって出来る
そう思っていたのに
成長すればするほど生き方はココに収まって
気持ちより優先させなきゃ
いけない現実の多さに、目がまわる
もうあの日のように心ひとつじゃ、やってけない
誰かのためがむしゃらに全部を捧げられない
予想を裏切る未来の連続
本当は自分がいちばんよくわかってた。
張り巡らされた予防線、くぐる度胸はどこにある??
詩人:壬治 | [投票][編集] |
手紙をしたためるほどの
気持ちがまだここには足りず
なんとなく地団駄踏んで
靴底のゴムだけがすり減ってる
今日からまた始まるのか。。
スタートとゴールは繰り返し
広い広い世界の中に
取り残されたような迷子たち
切り裂くような雷鳴の如く
脳天を突き刺したよ
明け方のニュース
らしくないなんて言わないで
生きているだけ誰も彼もが
あの子も女だった
ただそれだけのことに
今さら気づいてくすっと笑えた
詩人:壬治 | [投票][編集] |
そろそろ治りそうだった傷も
誰かの態度で悪化して
傷口はどんどん広がって・・
塩を揉みこまれるような
そんな苦しい言葉ばかり
心に鉛のように溜まっていく
化膿して腐っていって
ぜんぶ壊死してそう
何も感じない人形のように
現実はとめどなく
時間だって止まらない
果てしなく敷き詰められた
この悲しみを前にして
しずかに途方に暮れている
詩人:壬治 | [投票][編集] |
こんな日がくればいいと、おもってた
きみが呟けば心でこたえる
日曜のおだやかな午後
どうしようもなく前に踏みだせず
とまどいだけ噛みしめてた
あの日々をながして
心を抱いて好きなだけ
とおい距離も、一瞬でうめられる
愛情さえあれば
たたかってゆける、きっと
こんなに生きづらい世界でも
それでも人は恋をする
それでも、ぼくは生きている
時間は決して止まらない
もっと強くなる日を夢見てる
いつかどこかで終わるなら
好きなものに囲まれてたい
好きなものだけ考えていたい
愛し方を、思い出すそのために