緩やかな放物線を描く白球 追いかける後姿
緩やかに消費されていく時間の中で ふいに 僕に残された時間を数える
いのちの名前を 二度三度 呼びかけて
いのちの放つ体温を感じる
新緑の鮮やかさが 当たり前のように枯れ行くように
いつか消えてなくなることを 受け入れていくのだろう
青空に曲線を描くように
真っ白なキャンバスにペンを走らせる
鮮やかさだけでも形に残しておきたいと思う
僕自身で切り取った風景の境界線を
そこで感じた喜びや温もりを
そういった優しい感情を
君に残し置きたい。
2007/11/14 (Wed)