ホーム > 詩人の部屋 > はちざえもんの部屋 > 先生と僕。

はちざえもんの部屋


[110] 先生と僕。
詩人:はちざえもん [投票][編集]

焦って空回って失敗して、
時流に乗った者が何事か成し遂げるのだと先生は言ったけれど
時流を作り出すのも、そもそもが人間の役割なんじゃないか、と
そこである種の別離。
知行合一なんて気取っていたわけじゃないけれど
行動はある種の狂気を帯びていなければ何も成し遂げられないわけで
そのためになら人生を棒に振っても本望だ、とさえ思いつめていた。

そして企てが敗れて、
いや、敗れるまでもなく四散して、
コミュニティにおける意思継続の難しさと、考えの共有の難しさ、
端的に言えば口だけ根性なし野郎の存在。
そういった馬鹿らしさには飽き飽きして吐き気がする。

結局、何も変える事が出来ないくせに
「自重」だとか「慎重」だとか「熟考」だとか
結局、何も変える意思がないくせに
革命家の旗手にでもなったつもりなのか

行動こそ創造、創造とは急進。
結局、同士なんていない。
あるのは己独り、行動たらんとするエネルギーなのだ、と
ほとんど自暴自棄、人生を棒にする行動に出た。

企て破れて五里霧中。
口だけ嘘つき野郎と何も変わらない自分。
勢い込んでいた分、さすがに落ち込んだ。
たぶん、生まれて初めて落ち込んだ。

昔から出来ない事はない、と思ってた。
事実、出来ない事なんてなかった。
だから現状に満足できなかった。
糞みたいな世界に満足できなかった。

このまま普通に就職して
自分を押し殺して糞みたいな世界の螺子になる。
或いは近しい人に迷惑をかけ散らかして、
狂気を帯びた行動者たらんとする。

どっちも悪くない。
でも最高じゃない。
ほとんど潰れかけていた僕に
気が付かせてくれたのは先生でした。

企て敗れて五里霧中
遠くで見えた先生の背中
「臆病者」と罵った僕を、
一番理解してくれたのも先生だった。

企て破れて五里霧中
或いは、
企テハ破レテ晴天ナリ

2008/01/28 (Mon)

前頁] [はちざえもんの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -