この風がやんだら





目を開いてもう一度だけ、君を探すの。

結婚

もうすぐできちゃうよ、
あたし。
今月で１６歳！

どうするー？









おー。










おー、ってなに。

ちょっとー。
こっち向いて
ちゃんと聞いてよー。


てゆーか
つっこんでくれても
いいでしょー？










んー。










んー。じゃなくてっ。

…もー！
かまってくんないなら
他の誰かと
電撃結婚しちゃうからっ！











そんな騒ぐなよ。
分かったって。


じゃー、
あと２年待ってて。











………うん。


待ってる。

自分から
苦しむ必要なんて
ないでしょ？

あたしは、



君と離れてまで
笑っていたくないよ。












遠くの寂しい笑顔より
近くで本当の涙がほしい。

気をつけて！






騙されちゃ、ダメよ。

女の子は羊の皮を被った
狼なんだから。

あたしが望むのは

















煙る霧より白い骨








滴る血より紅い愛















そう









すべてわかってるわ
















裏切るなんて
ありえないと言うのでしょう？



















だから、



あたしは
















愛されすぎて















殺されたのだと



































信じてあげる

手を繋ぐ

キスをする

ハグをする




片想いの女の子はね、


確かなものに

形あるものに





憧れるのよ。

泣かないって、決めた。




けど


「消えたくないよ…。」







せめて、
君の中からは。

絶望、したらだめよ。

はい
　いろの















　　　　　月














　　　　　　　　　ひとつ












う
　み
　　に
　　　お
　　　　ち
　　　　　る























　　　せ　か　い




　　　　　の














き
え
る











　　　　　　　　　　　お　　　　　　　　　　　と　　　　　　　　　　　が













し　　　　　　　　　　　た