詩人:花 | [投票][編集] |
言葉に出来ない想いを
飲み込んで
もうどうでもいいやって思ってみたり
今日が過去になることを
悔やんでみたり 望んでみたり
足下の思い出を
壊していけば
明日になるのか と
手には取ってみるけれど
引きちぎるどころか
抱き締めてしまう
約束が
増えてきて
○をつけた予定表や
行きたいと駄々をこねた場所や
見た景色や
感じた体温
繋いだぬくもり
身体の何処かに残っていて
これから少しずつ
風化に向かうこと
頭で理解して
頭で諦めて
心だけ泣いている
何処にいても
あなたを探す
どの景色にも
あなたを探す
それでも
居ないこと
確認して
周りがどんどん色褪せてく
乗り越えるって
何だろう
乗り越えた先に
何が見えるんだろう
私は
ただ頭一個分
低い位置から
同じ明日をみたかった
おはよう
おやすみ
いってきます
ただいま
時々
愛してるを添えて
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放たれた矢を
全部受け止めて
穴だらけの身体は
もうスカスカで
風通しのよいものに
なってしまった
嬉しい事が沢山あったの
幸せな事が沢山あったの
単純にシンプルに
all in all to me
裏切りは突然に
けれど計画的に
抉られて 抉って
泣き疲れてしまった
嬉しかったな
本当に
嬉しかったな
意味なんてなくても
嬉しかった
その分も
今は
悲しくて
スカスカな部分を
何かで埋めようと
躍起になる
それが
間違いだとしても
all in all to me
かけがえのないものの
代償は
大きいもの
けれど
痛め付けてでも
間違いをおかしたとしても
後悔はしない
絶対に
前を向いてみせる
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自分の事を話すのが嫌いです
領域を解放するのが苦手です
いつも何処かで
自身を守っています
心を許すのに
時間がかかるのです
多分
誰も知らないのだと思います。
開けようと思ったゲートは
いつも
雨に濡れながら
閉じざるを得ないのですから
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単純な思考回路は
青色の線を切ったら
簡単に壊れた
瞬時に
思い浮かべたのは
ハロウィンにみた
君の笑顔
ファインダー越しに
みた
笑顔だった
あぁ さよなら
私よ さよなら
目を閉じながら
壊れてくのを感じながら
誰でもない
自分にさよならした
もう 私は
何処にもいない
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例えば
優しい言葉なんかなくとも
例えば
繋いだ手が冷たくとも
私が
何処にいようと
真っ先に見つけてくれる
君が好き
沢山の人が行き来する
世の中で
私だけが
映ってる
その瞳が好き
好きって
言ってくれないその口から
お前しか見えない
って
溢れた言葉は
私の中で
愛に変換される
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耳奥で谺する
瞼裏で甦る
声と姿
何処かでしていた花火の音
今にも降りそうな雨
湿ったにおいのする夜だった
夜に透ける横顔と
器用なテーブルマナーに
私は少し酔ったのかもしれない
他愛ない会話も心地よい一時
あなたに出逢った
偶然に
なぜか運命を感じた
今宵の感覚が
永遠に留まるような
深い深い感傷に浸る
いつになく長い夜だった
-Aug15,2003-
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ポツリ ポツリと
波紋を作って
ポツリ ポツリと
灯りが消えてく
ポツリ ポツリと
水溜 出来て
ポツリ ポツリと
涙する
分厚い雲が空を覆って
遮った雲が 心を覆って
隠れた太陽
隠した思い
ポツリ ポツリと
波紋を作って
ザアザアとノイズが鳴る
大切な言葉が聴こえない
大切な想いが聴こえない
ポツリ ポツリと
水溜 作って
ザアザアと
想い かき消す
耳を澄まして
耳を澄まして