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花の部屋  〜 新着順表示 〜


[20] 海容
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たゆまぬ努力を続けたなら
いつかあなたと溶け合い
日だまりの中
優しい風に包まれて
今日も明日も明後日も
一年後も十年後も
春を繰り返す事が出来るのだろうか

弱さを強さに変えることは容易ではないけれど

日々のあなたの言葉、仕草から
私は守られてることを知り
信じることを学ぶのだと思うのです

あなたの言葉の裏側に
あなたの行動の源に
私という存在を置いてください
それだけで
優しくなる事が出来るのです
知らない誰かに向ける笑顔にさえ
愛しく思うことが出来るのです


私はあなたの手のひらにのって
コロコロと転がり
笑顔と笑い声を贈りましょう

あなたが疲れたなら
毛布になり あなたを包み暖めましょう

あなたが空腹になったならテーブルの上 温かい食事を並べましょう


愛することは 心を受けとる事だと いつか誰かが言ったように

その手に私の心を受けとってください

あなたの心を受けとりたいと
私はいつも願っているのです


いつか溶け合い
ひとつ
に なって

言葉以上の

2010/02/12 (Fri)

[19] 弱さと嘘
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歩いている途中
何度転んで傷ついたんだろうね
君も僕も 彼も彼女も…


人は弱い生き物です


死を恐れ
死に憧れ

人を愛し
人を恐れ

思い出を美化し
思い出に恐怖し

守ることの本質を
忘れていく生き物なのかもしれません

彼女を好きな彼は
嘘をつきました

知らない方が良いこともあるんだと…

彼を好きな彼女は
嘘をつきました

気付かない振りをすることが彼を繋ぎ止められると

生きてきた道の途中
見つけた宝物は
不純物だらけの硝子の欠片
最後はそう吐き捨てて
また傷を塞ぐのだろうか

君は僕に聞きたいことがあったのかもしれない

僕は君に聞けないことがあったんだ

小さな小石を一つ
胸に抱いたまま

もしかしたら
明日には
二つになって

僕も君も 彼も彼女も

口を閉ざして

弱さを隠し

弱いままで

聞く勇気を踏み出せず

聞かないことを信じることと





人は弱い生き物です


傷付く事に敏感に
傷付ける事に敏感に





2010/02/08 (Mon)

[18] 愛の花
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見晴のよいあの丘に
愛という名の種を蒔いた日
貴方は 不安 という種を
隣に添えた
恩の雨は毎日降ったけど
どういうわけか養分は
両方に注がれた

しっかりと根を張ったのは
不安という名の種の方で
みるみるうちに地下に伸びた

貴方も私も
懸命に 愛を 守った

渇いた日も
濡れた日も
吹いた日も
いつか咲く 愛を 守ったんだ

ちっとも枯れない
刈っても刈っても
伸びてくる不安


先に諦めたのは
私だった
不安という種を添えた
貴方を恨んだ

私だった…



季節が変わり
通りかかったあの丘に

凛と咲く
小さな花を見つけた

雨の日も
風の日も
雨に打たれ 風に打たれ
守ったのは 貴方だった



信じることは難しい
信じることは勇気がいる

信じ続けた貴方の姿は
私に少しの強さをくれた


白く小さな愛の花

いつか実になり
枯れてしまう
されど その種子が
また愛を咲かせる

不安の種を摘みながら

負けずに敗けずに

愛を咲かせる

一輪だけの愛の花

いつか あの丘 いっぱいに


2010/02/05 (Fri)

[17] D-collor
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光沢を失くしてしまった
ダイヤでも
カットされた表面には
まだ思い出が散らばっている
胸に近い場所に
いつでも心 温まるように
君がくれた優しさ
ひっそりと


主張してる

2010/02/04 (Thu)

[16] 記憶の片隅に
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深い処に眠る
忘れ得ぬ記憶

眠ったままで
深いままで

お願い静かにしていて

森の木々がざわつく

お願い静まって

2010/02/03 (Wed)

[15] emotional quotient
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日々寂しさと戦って
日々寂しさと向き合って
それは 太陽が昇るときに始まり
太陽が沈んでも終わることなく
夕闇に溶けながら
眠りに堕ちる瞬間まで
侵食していく

削りとられていく若さと
はみ出していく記憶
経験と名乗る訪問者によって
食い尽くされるemotion

昨日は笑えていたのに
昨日は泣いていたけど

今日は理由を忘れた

繰り返し繰り返し
麻痺し出して

i don't read the story with deep emotion.

日々若さは削られ
記憶ははみ出し

平淡に

平凡に

忘れていく emotion

2010/02/02 (Tue)

[14] 無題目
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川底が見えるくらいの
深さで
泳いでいたいと

手招きには
のらないよ

もう真っ暗なとこには
行かない

光が射す場所で
優しさに包まれて

例えそれが
真理とは遠くとも

深海で
溺れて
さし伸ばしてくれる
手などないから

自分で
泳ぎきれる浅瀬で
笑って

いたい

2010/01/29 (Fri)

[13] キャラメル
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彼が誰にでも優しいから
少しだけ怒った振りをした
困ったように笑って
キャラメルをくれた
甘くて 甘くて
笑ってしまった

ズルイヨネ
甘いもので直る機嫌を知っている

とろける様に広がる甘さが
どこか彼に似ていた

2010/01/21 (Thu)

[12] 背中合わせ
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ティモーネのカウンターで赤ワインをかたむけて
日常のウツを
デカンタする

ボルドーの向こう側
解りあえない瞳が
右を向く

素直になれない
本心を語れない
嘘つくように甘えて
気付かないように微笑む
二つ折りした気持ちは
コダマのように
優しさを叫んで
ありがとうを囁く

飲み干したグラス
覗きこんだ君の瞳が
屈折した光に溶ける
ほら
僕ら
やっぱり
解り
あえない


解りあいたい

解りあえない

解りあえない

まま


2010/01/13 (Wed)

[11] rainydays
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始まりも終わりも
雨に濡れて

色褪せたカバーを
捲ってみれば
読みかけのストーリーは
もう思い出せなかった

始まりも終わりも
雨に濡れて

最初も最後も
知らぬまま
そっと閉じた

始まりも終わりも
雨に濡れて

もう思い出さないよう
破り捨てた

始まりも終わりも
雨に濡れて

溜め息の先を見つめる

2010/01/06 (Wed)
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