詩人:雨蛙 | [投票][編集] |
伝えたい想いが
うまく言葉にならないよ
こんなに強く想っているのに
伝えたい想いが
うまく言葉に出来ないよ
こんなに大切に想っているのに
大事な人ほど想いは届かず伝わらない
「ありがとう」
ただそれだけを伝えたいだけなのに………
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灰色のどんより雲が
日の光を遮って
街は影色に染まってる
ずっしり覆う雨雲は
時待たずして
大粒雨を降らせはじめた
雨に舞う土煙の香り
いつもの街の違う風景
雨があがれば
虹が架かる
違う世界を見せてくれる
そんな時
僕は「雨もいいなぁ」って思うんだ
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紅葉揺れる
並木道
いつも二人歩いてた
くだらない話でも
君となら
何時間でも話せたんだ
夕日沈み
二人歩いた並木道
紅い葉の色も
夕闇の中では
その色を無くし
二人歩いた
この道さえも
思い出とは違って見える
足元を流れる
木枯らしが
紅葉の葉を舞あげる
季節外れの楓の葉が
そっと肩に身を寄せた
ほんの一瞬
あの日の想いが蘇る
涙零さぬ様
見上げた空は
木々に覆われ
月灯りに照らされて
鮮やかに
紅く染まっていた
何も変わらぬ並木道
気付いたよ
変わってしまったのは
僕ら二人の関係だけなんだ
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僕の言葉は拙くて
今はまだ
伝えたい気持ちも
上手く言葉にならない
だから少しずつ
本当に少しずつ
大地に
風に
太陽に
世界の全てに
学んでいく
世界は
たとえ一欠片でも
欠けてはならない
この世界が
僕の言葉を形作る
今はまだ
拙いけれど
人との出会いに
日々の暮らしに
世の中の全てに
学んでいく
見えている様で
見えてはいない
とても大切なもの
この世界に
世の中に学び
伝えたい
今の僕では
拙いけれど
いつの日か………
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森の中 木々と一緒に
深呼吸
青い薫りと安らぎを
胸一杯に吸い込んで
心穏やかに眠れる様に
海の中 白波と一緒に
深呼吸
汐の香りと優しさを
胸一杯に吸い込んで
心安らかに夢見れる様に
風の中 夕日と一緒に
深呼吸
太陽の香りと暖かさを
胸一杯に吸い込んで
心強く明日に向かえる様に
大気と共に
自然を我が身へ
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喪ったあの日
僕の心弱くて
前に進む事など
出来なくて
何も掴めぬ僕の手は
力なく宙を彷徨う
希望は悉く崩れ去り
その欠片さえ
触れる事は無い
喪ったあの日
明日に向ける
眼差しは虚ろで
何も見てはいない
涙に滲む僕の前
微かに煌めく光は
醜く歪む
心に浮かぶのは
世界を呪う
言葉の渦
鈴虫の鳴く頃
喪ったあの日に
別れを告げて
今を精一杯
生きてみるよ………
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踏み出すその一歩は
傷だらけで
歩みを進める度
血が滲む
痛みを堪え
何処へ向かう
居場所なんて
もう何処にも無いのに
逃げるように
傷だらけの脚を
引き摺って
何処へ…………
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愛する人よ
ごめんなさい
いつも同じ時を過ごすにつれ
隣に居る事があたりまえになっていた
大切さを忘れ
やがて肉欲に溺れ
想う事も忘れてしまった
愛する人よ
ごめんなさい
愛する人よ
ごめんなさい
優しさにあまえ
傷つけている事にさえ気付けなかった
大切さを忘れ
やがて情欲に流され
想う事を忘れてしまった
愛する人よ
ごめんなさい
愛する人よ
ごめんなさい
愚かな僕は
許されはしないだろう
当然の事だ
たくさん傷つけて
たくさん悲しませ
たくさん泣かせてしまった
それでも願ってしまう
愚かな僕を
許してほしいと
愛する人よ
ごめんなさい
失った今
本当に
君を愛し始めているよ
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知っているよ
永遠なんて無い事くらい
でも信じたくなるんだ
大切な人達との今が
このままずっと続くって
それでも時間は
無情に過ぎてく
大切な今は
記憶の中
思い出へと姿を変えていく
止める事は出来ない
それなら
永遠と呼べるまで
思い出を大切に育てよう
今日も明日も明後日も
沢山の時間をかけて
大切な人達と
永遠と呼べる
その日まで…………