詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
優しい人間っていうけどさ?
そんな人間がいるのかなって疑問に思うけど、
別にいいじゃん。そんな人間がいたって。
好きだなって。そう考えることが、
そう信じることが、
たとえ真実がどうであろうと。
自分にとって正しいことじゃないかな?
たとえ世界中の全ての生き物を敵にしたってさ。
世界の真実なんて実はしょぼい。
悲しみと怒りと失望の心が世界を支配して、
そしてまた生まれる。
生まれる子供は優しい顔をしていますか?
それで生まれゆく子供ためになにができるだろう?
考えて考えて答えなんて出なくて。
意味なんてなくて、自己満足で終わってるのさ。
道化のピエロのようだろう?
サーカスで踊る彼らはいつも笑顔だからね。
幸せを願うあなたの前で、
不幸に見舞うあなたの前で、
道化の踊りを踊ろうさ?
消え逝く魂の舞踏会。
ピエロは最後に子供達を皆殺しにするのだよ。
なぜかって?
あなたが優しい顔をしているからさ。
理由がほしいならあなたが作りナ?
あなたが作った理由をタネにピエロは踊ろう。
舞台を作り上げるのはあなただ。
このピエロではない。
さぁ最後の踊りを始めよう。
あなたのその腕に持つ刃で、子供を殺すために。
さぁ、いこうか? あなたよ。
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渦は誰が止めるのか?
さぁ知らない。
僕は悲しみを知らない道化だから。
切り殺そう、皆殺しにしてしまえ――
血塗られた友の軍刀を振るい、
僕は君たちを狙う。
涙はもう流れない。
雫は血の滴る音だけ……
聞こえてくるのさ。
さぁ踊り狂おう。
絢爛し、蹂躙しよう。
子供たちの血の踊りを御覧あれ……
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誰かのために
戦い
傷つくこと
私はそれが苦ではない
同胞が朽ち果て
たとえ
一人になろうとも
青空を見上げ
剣を突き出そう
視界が一点なり
蒼が支配する
空、ソラ、そら……
そこにあるのは
圧倒的な孤独
これが
死、か
はっ……なんだ
悪くは、ない
突き抜かれる刃の主よ
さあ
ともに逝こうか……?
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僕にも書かせてくれ。
あなたは何で生きた?
辛いだろう?
悲しいだろう?
でも生きた。
スッカラカンになっても、
生きた。
意識は混乱してて、
僕すら判別できなかった。
でも、
言ってくれた。
「また、一緒に映画見ようね」
そう、
言ってくれた。
「でも、今日はもう眠いから」
「少し……寝るね」
そして、世界から彼女は消えた。
「バイバイ」
このさよならは……
僕の旅立ちかな?
出会って、
街を一緒に歩いて、
いくつもの扉を開けて、
……彼女は救われたんだ。
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普段さ?
自分を誤魔化してさ?
生きている。
間違いなのですか?
正しいのですか?
誰か答えを、
語ってください。
おしえてください
そんなとき、
出会った君。
同じように、
傷を眺め、
そして涙を流していた。
「君はなぜ悲しむの?」
君は僕を見てこう答えたね。
「ううん」
「悲しくないの?」
「ホコリが眼に入っただけだよ、大丈夫」
君は笑顔で、
影を落として、
そう言った。
ああ、
そっか。
答えはないんだ。
この気持ちに、
感情に、
確かな答えなんて。
でもいいんだ。
君をほっとけない……
この想いほど、
暖かい暖炉はないのだから。
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それでも、
それだから、
僕は成し遂げられる。
世界は緩やかに、
終わる。
キミと出来るなら、
果てを見に行きたい。
でも果ては、
どこにあるんだろう?
キミと探しにいこう。
地図がない道なら、
僕が描こう。
この勇気の、
絵筆を使って。
探そう。
幸せが咲く場所を……
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空から、
落ちてきた天使は、
キミと僕のカラを、
見つめ。
雨の中、
落ちてきた天使は、
その翼を濡らして、
微笑む。
辛いときも、
悲しいときも、
僕はキミと天使と笑おう。
これは偶然、
たとえいつか別れるとしても、
今このときを、
僕は大切にしたい。
天使とキミと、
別れてしまうときに、
笑顔で、
「さよなら」と言いたいから……
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尊いねぇ。
樹の葉と星は。
なぁんにも、
汚れていないじゃないか?
人の命は、
透明な道、
透明なゴール、
それを探す旅。
たとえ、
この一生だけで、
辿り着けなかったとしても。
どこかの、
だれかが、
生きてて、さ!
樹の葉のように、
尊く。
星のように、
輝いて。
涙は、
葉と無数の星にのせて、
命の川に、
命の海に、
僕の後ろに流そうか。
……なぜか?
なぜそうしなければならないか?
今ここで胸に手をあてて、
そっと……考えてみな?
あなたは賢いのだから、
わかるはずだよ……?
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風に景色はなくて
色も
形もない
両手を広げて
風に吹かれてみたい
街の景色を見て
繰り出して
風に吹かれ
なにかがしたいんだ
命が言うんだ
肩を借りて
街を歩きたい
でも
どこで罵声が飛んくるか?
握手を求められるか?
僕しだいなんだ
わからないことなんだ
わかろうとすることなんだ
なにかがしたいんだ
この命は狂おしいほど
若いんだ
風には若さはないから
だからお願いだ
もう少しだけ
風よ
胸に刻まれた闇を
その息吹で紛らわしてくれ
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一番最後に悲しむのは、
だれなんだろう?
僕たちは若いから、
目の前の楽しみしか見ない。
あなたは覚えてないですか?
おじいちゃんに手を引いてもらったことを。
おばあちゃんに自分のワガママを聞いてもらったことを。
忘れないで?
幼い日に見て、触れた、
あの人たちの手を。
忘れていませんか?
両親でも同じ。
言葉で伝えること、それしかできないから。
僕は語ろう。
あなたの愛は……
あなたの想いは!
届いてますか?
気付いて……ください。
お願いだから。
たとえ、どんなにあなたが両親を労わり、
おじいちゃん、おばあちゃんを想っても。
両親の愛には、
おじいちゃん、おばあちゃんの想いには、
勝ることは絶対無い。
あの人たちは……あなたが生まれたときから、
愛してくれてるのだから……