詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
昔から君とは相容れない関係
でも君は僕の一部だから切れない。
君はずるい位ひねくれた女の子。
自傷経験を楽しそうに話たり、猫のように気まぐれに男達で遊ぶ。
僕の身体には
君に瓜二つの核を受胎していて、
時々僕の肋を蹴り折るような激痛をくれる。
僕の理性ってヤツがね、人付き合いにストイックでさ
だから君のようないい加減で支離滅裂な女の子は受け付けないんだ。
でも君から離れようとすると
僕の身体の核は突き出てきそうに暴れるんだ。
僕はそんな核が外に出て、人から疎外されるのが怖いんだろう。苦しいんだろう…。
君はそんな僕を知ったら声をあげて笑うのか?
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あの色褪せたコート
君が『寒い』て言ったからあげたって言ったじゃない?
本当は要らないからあげたんだ。
君が大好きな映画
僕も映画が好きだから一緒によく見に行ったよね?
本当は映画なんて嫌いなんだ。
君が常連のレストラン
君オススメのハンバーグセット
マズくて食えた気がしなかったんだ。
君の仕草 君の癖 君の笑い方 君の髪 君の体 君の寝顔 君の声…
本当は全部、
本当は全部…、全部…
全部嘘…。
本当は全部好きだった。。。
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仲間内で飲み会やるのに連絡回さんオマエ。
今日は無理って言っておいたのにイキナリ夜中に来るオマエ。
下らない話が大好きで
大事な事を言わないで忘れるオマエ。
まったく連絡取れないと思ったら
バイト先にひょっこり現れて
人の賄い食うオマエは正に非通知男。
大学の終わりにオマエを駅の近くでみかけたよ。
深刻な感じで女の子と話してたから、声をかけるのやめといた。
数日後、またイキナリうちにひょっこり現れてオマエは言った
『彼女にフラれたよ』
…それはちゃんと通知すんのね
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会社、ぐうたら課長。いい日に休み取りたいし
かつぐ かつぐ かつぐ。
仕事、上司。残業したくないから昼飯誘って
かつぐ かつぐ かつぐ。
愚痴、『悩み』に変える主婦の友人。面倒くさいから
かつぐ かつぐ かつぐ。
飲み会、久しぶりに会う先輩。口うるさいから
かつぐ かつぐ かつぐ。
実家、結婚しろって急かす親。話すり替え
かつぐ かつぐ かつぐ。
彼氏、すぐスネて機嫌悪くする貴方。機嫌損ねないように
かつぐ かつぐ かつぐ。
毎日 毎日 朝晩問わず誰かをかついで廻る私…。
終いにゃ
ワッショイ ワッショイって御神輿女になっちゃう…。
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もし自分の中にある感情が一つ一つ失われてゆくならば
喜・怒・哀・楽
四大感情よりも、
『切なさ』
を失いたくなくて
四大感情は失ってしまえば怖くない。
ただ、人との接し方が不器用になるだけ
『切なさ』
これを無くすと
人との関わりや情景、自分と向き合う時間…
これら全てを失ってしまうようで…。
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滲むオレンジを背中に受けてあの坂道
君が笑いかける。
また学制服とはミスマッチな面白いニット帽を被って
毎日この坂道をオンボロ自転車で二人乗り
君と一緒に帰るから、もう半年で4回も後輪のパンクを直して
『不思議だね。ほら後輪の軋んだ音が笑ってるみたいだね』
君が笑う
つられて笑った。
オレンジが黒に吸い込まれてゆく…
君の家まであと少し…。
また明日ね。
俯いた君の顔がニット帽に隠れたみたいに小さくなる。
また明日…
不思議な時間(魔法)が終わる呪文…。
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『私はね、もう傷ついたり傷つけたりはウンザリだからね愛が無い方が幸せなの。』
『結婚はまだまだ考えてないけど財力重視しとかなきゃ不幸になると思うんだよね。』
『束縛とか制限されるのも面倒くさいの。』
『やっぱり一人の方が自由がきいていいよね。』
・・・全部嘘。
本当は無性に誰か一人特別な人が欲しくて
きっとそんな人に目一杯抱きしめて欲しいのに…。私。
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ねぇ、少しだけ泣いていい?
外はずっと灰色で、薄いすえた匂いがした。
和室にかすかに染み着いた蚊取り線香の匂い。
目を閉じただけでも
夏終わりが来たことが分かる。
学生時代のような
華やかさや
小さい時のような
発見はなかったけれど
私は
君と過ごせた
この夏の終わりを忘れない。
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なるべく見られないようにしてたけど
この背中に着いた火傷の後はね
幼い頃、母からもらった離別の証なんだ。
母はね、私の事嫌いだったんじゃなくて
ただ『愛せない』だけだったんだよ。
そんな母から産まれた娘が今は貴方の子供を産んで、、、
また同じ事を繰り返し
代々呪いのように
なってしまうのだったらね
迷わずその子と逃げてね。
…こんな事後から云うのは反則かも知れないけど。
遺伝って憎たらしい程まとわりつくんだって…
貴方達を共犯者にしたくないから。
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やるだけやってみたさのさ
めちゃめちゃ頑張ったやんか
結果、あぁだったけど
結構、いけてたやんか
時代錯誤か?
ダサイってか?
いやいや、産まれて来る時代が俺に追いついてきてなかっただけだろ。
何でオマエはあんなに素っ気なかったんや?
あぁっ!?
女心と秋の空ってやつかぁ〜。。。
…なんて、調子のえぇ俺。
勝負に勝って試合に負けたって事にしとこ。