作られて出る事もなく終わってしまった未完の言葉達。僕は出せなかった。でもあの言葉達はきっと今日と云う日のためにずっと僕の喉元に突っかかっていたのだろう。それらをまた練って、練って綺麗な言葉にしようと。でもいざ君の前に立つと、こんなありがちな言葉にしか出来なかった。『君が好き。』伝えたい事は沢山作られていたのにたったこれっぽっちの言葉。でも、後悔は無い。きっとこれが一番君に伝えたい言葉だったのだから。
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