詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
そりゃ尋常じゃないものよ。隣の家の換気扇。
部屋中漂うマッタリとしたウマミ。
なるべくなら貧乏を
体験するべきとは言うけど
私たちは育ち盛りなのよ、ねぇ お母さん。
隣が肉なら、我が家の魚の匂いが勝るのよって
変な所で対抗意識を燃やさないで
3年間、豚肉を牛肉と勘違いして笑われた私。
だから、ほらっ、もう限界なのよ。
月末になったら肉屋
お父さんにお願いしようよ。
月末になったら肉屋
スーパーのタッパーに入れられたのは嫌なの。
月末になったら肉屋
合い挽きとかって逢い引きに似た異種混合はやめて。
月末になったら肉屋
オージーとかニュージーともお別れして。
月末になったら肉屋
滴れ落ちる脂って一体どんなのよ?
大人になったら間違いなく私は
父のような定収入の人とは結婚しないわ。
間違いなく私は、肉屋さんと恋したい。