詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
どの街も電光掲示板だけ優しくて
肉の塊と捨て置けない沈黙の空気が
ステンレス製の箱が夜霧を行く。
個々の塊は散り散りゆき
皆自分だけの時をと道を急ぐ。
可笑しいかな
自分も確かに肉の塊として
一つの個体として交わった筈なのに
一つとして其処から馴染みやしないし
まして特別でも秀でている訳でもないのに
可笑しいかな
何一つ交わろうとせずこんな違和感で吐き気がするぜ。
誰か居ませんか?
キモチ悪ィ
キモチ悪ィんだよ
一種のナルシストなのかも知れない
誰も俺なんか見やしないのに
吐き気がする
吐き気がするんだよ
こんな街なんか
最初から馴染める訳ゃないって
殺そう殺そうぜ
自分さえ無機物ならばきっとコイツらと交われるからさ。
ホームから
電光掲示板通りに
足を踏み入れ
何も見ない見ない
見送りは要らないよ
せめて歓声を響かせ
群れておくれよ鳥よ
また1日
俺が死にました。
おめでとう。
だみだこりゃ
まぁ、次行ってみよか。
バイバイね。またね。