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まとりょ〜鹿の部屋


[289] 回る春
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

その黒縁眼鏡
デッキシューズに
よれた縞のジャケット

穴の空いた粗末な、なんだっつうの?え、画家帽子とか

あー五月蝿い!
正式な名称なんてどうだって良いのよそんな帽子

何ニヤついちゃってんのよ
抱きたいだけだろ青二才
いけ好かない服とっとと脱ぎな

ジョンレノン?ツェッペリン?ニルヴァーナ?ちょっとベッドじゃ黙んなさいよ!

違うわよ、これは前戯よ。なっちゃないわね!

あんたの価値観や
かぶれたファッションや蘊蓄なんかに興味ないわ!
興が冷めるのよ!

核を責めりゃ
男なんて
あーとかおーとか
情けない声しか出せないのよ。

今夜も沢山、舌でいたぶってあげる

さっきまで
グダグダ珈琲豆を語る無駄なお口は
ベッドの上じゃお留守みたいね。悦しませなさいよ、ほらほら。

どこが善いのか言って御覧なさい

医者でもパイロットでも
勿論あんたみたいな個性派かぶれでも
何だって野郎さんらは同じなのよ。

私は私で満たされんのよ。

野郎さんらの上辺で満たされる程ならとっくに
お遊戯商売あがってるってのよ

あんたやっぱり浅知恵ねぇ

今夜はお説教代わりにベッドでみっちり勉強させたげる

勉強代は高いわよ
得る快楽よか安いけどね

2012/02/21 (Tue)

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