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まとりょ〜鹿の部屋


[312] 恋穴馬
詩人:まとりょ〜鹿 [投票][編集]

数十年やっとこ生き長らえて来たところで

突然前触れもなく心の臓が早鐘を打ちます

頭の中でファンファーレが鳴り響き
理性と本能、思想や感覚
各馬一斉に頭の第一ゲートからスタートし初めます

牽制や距離、追ったり逃げたり繰り返し繰り返し疾走します
コンディションは好意の気まずさ相まって、正に雨の重馬場

曇天の空気の中ふたりゴールラインが見えず
どこから一世一代の勝負を仕掛けて良いやら目線をチラチラ目配せます

時折、失速致しますが
エゴを前にして脳みそがフル稼働して更に突き進みます。

ゴールが見えない
ゴールが見えない!

仕掛けるポイントは時任せの展開へともつれ込みました

恋人たちの夜
レッドカーペットを夢見て

今、聖なる夜に一頭の悲しき逃げ馬か、一蓮托生に賭ける追い馬か
つかず離れずの美脚の差し馬をピッタリとマーク

決め打ちしてきたタイミングや仕掛けを頭から総てすっ飛ばして
今、華麗にアタックを仕掛ける。

ゴールを決めたのは…!

2012/12/17 (Mon)

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