詩人:夢姫 | [投票][編集] |
いつもの場所に君が居ないと
不安になる
いつものように
君の歌声を聴かせてくれないか
君の歌声はとても優しい気持ちになれるんだ
悲しい歌など歌わないで
君は一人じゃないんだから
僕がいつでも傍にいるよ
いつでも笑っていてくれないか
君の美しい歌声を
僕は誇りに思うよ
詩人:夢姫 | [投票][編集] |
散らかった部屋が
居心地悪くて
窓のカーテンも閉めきったまま
窓の外にはどんな世界があるの?
一人でいるのに慣れてきたから
この部屋に誰かを入れることもない
カーテンを開けてみたいけれど
それもできなくて
外の世界の音だけを聞いているのさ
空が泣いているから
その顔を見ることができない
どんな顔して泣いているの?
ただその偉大さに憧れるだけで
手の届かない君
今 どんな色してる?
モノを踏み付けながら
歩いて
黄ばんだカーテンも気持ち悪い
本当の色はどんな色だった?
この部屋に来るのは
小さな子供
「外に行こう」と誘うけど
それはできないよ
君は外の世界を知っているんだね
空が鳴いているから
その顔を見上げることができない
下を向いて歩くしかない
僕は君に想いを寄せているだけで
近付けない君
今 何を思っている?
ほの暗い部屋で
窓に背中を向けて
カーテン越しに君の声を聞いている
この部屋に光が射すのを
心待ちにしながら
空が泣いているから
僕は顔を上げることができない
僕はどんな顔しているの?
ただそれを君に教えてほしいだけ
遠い 遠い君
僕の方を見てくれないか
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貴方に恋い焦がれて
わたしは赤い果実になりました
貴方がわたしの名前を呼んで下さるのを夢見ていたのです
どうか呼び捨てになさって
貴方にもぎ取られた
あの日からわたしは貴方のものなのです
貴方がわたしの服を脱がしてくれるのを心待ちにしていました
どうぞ優しくお口に含んで
貴方に頂いてほしくて
はしたないとお思いになるでしょうか
わたしは自分から貴方のお口を求めて赤いドレスを脱ぎました
どうぞわたしの果汁を召し上がれ
できるのであれば
毎晩貴方と戯れていたい
できるのであれば
毎朝わたしを食卓に
貴方に恋い焦がれて
わたしは赤い果実になりました
貴方のお口でわたしから滴り落ちる甘酸っぱい果汁を
どうぞおいしく召し上がれ
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眠れないまま早朝を迎えるのは
もうこれで何度目なのか
薬はもはや体を苦しめるものでしかなくなった
疲れきった体は
眠りに就こうとはしない
頭の中は靄で充たされている
その靄に隠れる君は誰だい?
その姿を見ることができたなら
この体は眠りに就ける
そんな気がしてならないから
君の姿を探して
今日も眠れない夜に
足掻き苦しんでいる
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この罪の代償は
私の永遠の愛で償いましょう
愛おしい貴方と共に歩んで行くこの道が
茨であったとしても
それが罰とて私には幸福
この罪の代償を
貴方の永遠の愛で返して
償うための愛なんていらないわ
誰かのためじゃなく
私のために
貴方のために
私たち二人のために
幸福を築いていきたい
二人の歩む道が茨であったとしても
それが罰とて
貴方と二人なら
それも幸福
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夢を現実へと
歩む足取りが
一歩づつ
確実に
先が全く見えなかった
私たちの未来は
今でも見通すことなどできないけれど
繋いだ手と手は
離れることなく
きっとどこまでも歩いていけると
一度は脱ぎ捨てた
白い靴は
今でも白いまま
きっと何年たっても
私たちにとっては
色あせない思い出
今の気持ちをずっと忘れないで
貴方と手を取り合って
どこまでも どこまでも
ゆっくりでいいから
歩んでいきたい
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いつも 雲ってばかりの空
たまに雲の隙間から光が射したり
でも晴れることがない空に
苛立ちを感じたりして
貴方が嵐を起こしたのは
昨日のことで
止む見通しもない
ただ 二人
手を繋いで助け合いながら
この嵐を乗り切るの
この嵐が止んだら
雲一つない晴天が訪れるから
風にも
雨にも
雪にも
貴方と二人なら
決して負けない
明日 天気になぁれ
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いつからだろう
いつの間にか
こんなにも君のことが頭から離れない
時には悲しいほどに
君に冷たく接して
時には傲慢なほど
君を求めて
君の心を掻き乱してばかり
君の大きな暖かい想いに
僕は不安すら覚え
嬉しくなるほどに
君を疑ってしまう
どうしようもない僕を
受け入れてくれる君に
夢中なんだ
僕をこれ以上我儘にさせないで
どうか 僕を裏切らないで
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大きく咲き開いた
花弁に優しく口付けをして
零れる吐息を奪い尽くして
溢れる蜜で充たされる
貴方はまるで蝶々ね
背中の羽を広げて
手の届かない所へ行かないで
私はここで
貴方がはばたいて来るのを
花開かせて待つばかり
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全部 愛して
足の指の先から
髪の毛の一本一本までも
唇も目も
足も腕も
この小さな胸も
私は全部ヒロシのモノだもの
ヒロシの体温が
私の体温を上昇させる
たった一人の人のことが頭から離れなくなる
他には何も考えられないの
足の指の先から
全部 愛して
この瞳も唇も
小さな胸も
髪の毛の一本一本までも
全部ヒロシのモノなんだもの