詩人:夢姫 | [投票][編集] |
白い息を吐きながら
髪の毛は強風に煽られぼさぼさ
君はしっかり僕の腕につかまって
「寒いね」ってしかめっ面
歩きずらいけど
君が僕にくっついてきてくれるから
寒いのも万更悪くはないかな
細い体を縮こまらせて
下向き下限でちょこちょこ歩きながら
僕に擦り寄って来る君
「寒いね」って言いながら
パーカーのポケットで暖めていた僕の手の中に
冷たい手を滑り込ませてくる
僕だって寒いのに
だけど冷たい手を握り返して暖めてあげる
「暖かい」って微笑む君
その笑顔が見れるだけで
寒いってのも万更悪くない
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「死ね!」
「今すぐやれ!」
痛い…
痛いよ…
結局は自分を救えるのは自分だけ
「早くやってみせろよ」
「できもしねぇくせに」
ずっと胸に刺さってる
言葉の刄
たまに痛み出して眠れない
「早く死んでみせて」
死ぬことを躊躇わすのは
お前じゃない
自分が死ぬならお前の女も殺す
当然だろ?
どうやって殺してくれようか
どうせなら楽しくやりたいね
あいつの存在が気に入らなかったんだ
最期くらい楽しませてよ
お姉さん
本当の望みはこんなことじゃない
生きていたいし
人を殺したくもない
めんどくせぇよ
死ぬのも殺すのも
生きる意味?
言葉にしないとわかんないか?
存在理由?
そんなもん他人に聞いて与えられりゃ満足なの?
知ったこっちゃないね
生きていたいから今も息してんだろ
くだらないこと考えてないで早く寝ろ
「その考え方を今すぐ殺せ!」
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わたしの胸に
顔をうずめて
赤ちゃんみたい
とても愛らしい
わたしの茂みに
顔をうずめて
まるで乾いた喉を潤すように
息を荒げて
果実から溢れるジュースを舌ですくって舐める
とても愛らしい
とても愛しい
今も罪の果実を求める貴方が
たまらなく愛らしい
いつでも赤く熟した果実から
甘い果汁を貴方にあげる
たんと召し上がれ
可愛い私の貴方
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ねぇ
今日は仕事終わってから何してた?
いつもよりメールの回数が少なかったね・・・
あなたからおやすみメールが届いてから
すぐ返信したんだよ?
ねぇ
気づかなかった?
貴方が何しているのか
いつでもわかっていたい
ねぇ
今 何してるの?
ねぇ
返事してよ
ねぇ・・・
寂しいよ・・・
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あたしは段々 大人になって行く
ううん
もう立派な大人だわ
小さい時は食べられなかった
苦い野菜もおいしく食べれるようになったし
少しだけどお酒も飲めるようになったわ
結婚適齢期もすぎちゃいそうな勢いよ
あたしは大人…なはずだけど…
何故かしら?
この恋心は子供のまんま
わがままで
甘えんぼで
嫌 嫌 好き 好き
寂しがりやさん
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わがままばかり言うなよ
応えてやれないんだからさ
そんな俺はいらないかい?
君の望むように動けない
こんな俺はいらないかい?
…いらないって言えよ
君の気持ちに応えてやれないことが辛くてしょうがないんだ
淋しい時には傍にいてあげたいし
不安な時には頭を撫でてあげたいよ…
だからそんなにわがまま言わないで
俺は我儘でしか応えることができないのだから
君が悲しむのも
我慢させなくちゃならないのも
すごく辛いんだ
だからって無理して平気なふりすんなよ
なんて 俺もとんだ我儘だ
君はこんな我儘な俺のどこが好きなんだ?
俺はそんなにわがままな君の…
全部が好き
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ただ ただ
貴方の声が聞きたいと
それだけを考えている時間があったりします
ただ ただ
今 貴方は何をしているのかなって
それだけを考えてる時間もあったりします
仕事してても
食事してても
もはやトイレに入ってたって
あたしは貴方のことを考えてたりします
一日 どれくらいの時間
貴方のこと考えてるのかな?
考えてない時なんてないくらいなんだよ
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私がもしも
死の扉を叩く時が来たなら
その時は傍にいてね
誰の目も恐れず
その時くらいは
他の何も気にしないで
私のことだけ考えて
死にゆく私を
その目に焼き付けて
もしも
私が天に召されても
楽しかった時間を
私と愛し合った時を
決して忘れないでいてね
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貴方に求められて
貴方を求めて
滴る雫を 舐め合いましょう
貴方に貪られて
貴方を貪って
淫らな吐息を 奏でましょう
ああ 素敵なひととき
あたしたちが一つになれる
甘美な世界
もっとあたしの奥まで入ってきて
もっともっと貴方を感じさせて
貴方の動きにあたしは白い肌を桜色に染めて応えるわ
あたしのピンクを突き上げて
あたしのピンクを奪いつくして
ああ 素敵なひととき
淫らな吐息を奏でて
あたしたちはピンクの世界
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僕の顔を見上げて 微笑む君の
その唇が愛しすぎて
僕は君から目を逸らしてしまうんだ
本当はずっと見つめていたいのに・・・
あの交差点を曲がったら
君の家まで一直線
見上げればこの赤い信号機が
ずっとこのまま僕たちを止めて
行く手を阻んでくれたらいいのにな
このまっすぐな道を走れば
辿り着くのは
寂しさだけで
どこか遠くへ逃げ去ってしまおうか・・・
なんてできもしないくせに
君の家まであと数メートル
僕の顔を見上げて
微笑む君の
その瞳が愛しすぎて
次の約束もできないまま
別れ際にはその瞳を見つめ返すことしかできなくて・・・
どこか遠くへ 逃げ去ってしまおうか?