ホーム > 詩人の部屋 > チェシャ猫の部屋 > 新着順表示

チェシャ猫の部屋  〜 新着順表示 〜


[14] 今年もまた大切な日がきたのに
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

洋服ダンスから引っ張り出す冬服
少し懐かしい匂いと共に
引き出しのずっと奥から出てきたそのジャケットは
去年キミにプレゼントされたものだっけ

クリスマスプレゼントなんて
ガキくさいからいらないって言うおれに
キミは少しムッとした顔で
一年に一度しかない大切な日なんだから
一緒に楽しもうよ
そう言ってくれたね

もうすぐその大切な日が来ようとしているのに
貴方は今何処にいるの??
去年みたいに忘れたようなフリしてて
いきなり現れて驚かせてくれるのかな??

あり得ないと分かっている想像を抱く自分に
少しだけいらだち
去年キミにプレゼントした
香水の香りが残るジャケットに
そっと顔を沈める・・・

2003/10/23 (Thu)

[13] 初めて唇を重ねた夜
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

うっすらとあけ行く夜
ブラインドから差し込む朝日を
少し恨めしそうに見るボクがいる

いつからか繋ぐことが当たり前になった手には
安物の指輪が誇らしげにきらめいている
唇にはまだ少しだけ
君の薫りが残っていて・・・。

初めて唇を重ねた夜。。
なんかこのまま全部消えちゃうんじゃないかって
満たされていけばいくほど 怖かった
それでも確かに君との距離は消えて
重ねた唇は少しだけ
君の涙がしょっぱかった・・・。。

きっと僕らこれから幾つものキス重ねていくけど
この夜を忘れないよ
例え君のこの手を握ることがなくなったとしても


僕は忘れない・・・

2004/05/19 (Wed)

[12] これまでも そしてこれからも
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

夕暮れの帰り道
突然の夕立に打たれながら
キミの手を少しだけ握り締めた

本当に雨が降った後地が固まるのならば
ボクらの築いてきた思いでも
いつかしっかり固まるのかな。。

夕暮れのオレンジ色に照らされて
雨の雫はそっとボクらを包み込み
キミにあげた指輪の代わりに
薬指で小さくきらめいている


恋愛マンガの登場人物のように
キミと彼の成功を祈れるほどできた人間じゃないし
簡単に次の恋を探せるほど器用でもない・・・

それでも一つだけ
僕は君の微笑った顔が大好きで
それは多分これからも変わらないもので・・・。。

いつかこの日を思い出す日が来るとしたら
ずぶ濡れになってはしゃぐ僕らの目には
優しい未来が映っているから。。

 
 君がすきだよ
 これまでも そしてこれからも・・・。。

2004/07/14 (Wed)

[11] 沈み行く茜色の女神
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

少しずつネオンが色づき始め
煙ったい街が茜色に染まる
こんなにも疲れ果てた僕の心に
赤紫の千切れ雲から覗く夕日は
こんなにも深くしみこんでくる
切なすぎるその色に
きみの笑顔をふっと思い出す

広がりすぎた二人の距離と心にも・・・
きっとこの色は同じようにしみこんで
キミも今どこかでこの色につつまれて
ボクの笑顔を思い出しているのだろうか・・・

幼き日には
靴も履かずに追いかけたあの夕日・・・
ビルの陰に沈んでしまう前に
追いつこうと思いながら・・・

沈み行く茜色の女神に
いまはただそっと背を向ける・・・

2003/10/20 (Mon)

[10] orange train
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

逃げるように沈んでく
みかんみたいな夕日見ながら君は
照れくさそうに手をかざす
指の隙間から漏れるその色に染まった君は
キレイだった・・・。。


あの頃の僕はただただ一本道で
そんな僕が好きだって、キミは言ってくれた
今、キミの目に僕はどう映っているんだろう
嘘を覚え駆け引きを知り
少しずつ変わってしまった僕は・・・

キミの横にふさわしい男になれないけれど
せめてその心離したくなくて
臆病だった僕は
君の笑顔に背を向けた・・・。。


電車の窓
キミの横に立っておんなじオレンジ色見つめて
少しだけ君の手を握り締める

せめてこの距離が消えないようにと・・・。

2004/07/14 (Wed)

[9] いつかきっと・・・
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

気丈なキミが初めてボクの前で見せた一粒の雫
初めてあいつの存在の大きさに気づく

きっとキミは
ボクがどんなにキミを批判したって
どんなにキミを傷つけようとしたって
何もなかったような顔して
さらっと流してしまうはずなのに

あいつはたった5文字のわかれようって言葉で
キミの涙を呼んでしまう

涙に溺れたあとに見せたとびきりの笑顔
改めてあいつの存在の大きさを知る

だってキミは
キミが一つの恋を失ってから
ボクが毎日毎日話しかけて
やっと少しだけ・・・
淋しく笑ってくれるようになったのに

あいつはたった6文字のやりなおそうって言葉で
彼女にとびきりの笑顔を与えられる

今はまだぜんぜんあいつには敵わないけれど
それでもキミを思い続けたい
いつか自信を持って
思いを伝えられるように
好きですって言えるように

キミにとびきりの笑顔を与えられるように・・・

2003/10/18 (Sat)

[8] べすとふれんど
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

お互いにお互いをホメあったり
お互いにお互いをなぐさめあったり・・・
マンガに出てくるような
そんな甘ったるい関係じゃないけれど
心の奥で尊敬しあえる
自分にないものを持っている
そんなやつ・・・

親友なんて言葉ハズかしすぎて口にしない
一日中一緒にいるわけでもない
ましてや相手のこと干渉したりしない
だけどやっぱりどっかで繋がってる
そんな関係・・・

きっとこの先一生親友だなんて詞
口にしてやらないけれど
それでもこの先ずっと
何十年経っても
隣で酒飲んでいれたらって思う
縁側で将棋でもさせたらって思う

そんな関係・・・

2003/10/18 (Sat)

[7] つじつまの合わない物語
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

僕たちの夢にきっと
ストーリーなんて決められていなくて
ただその時その時の感情で
新しい物語を描いていくんだ

大人たちはみんな理解できないものを嫌う
理論立てて説明できないものを切り捨てようとする
子供たちの想像と創造を恐れて型にはめようとする

だけどきっと僕たちに型なんてなくって
はめようとしたってきっとあふれ出す
そう、ケーキ屋さんを目指していた主人公が
次の日には勇者となって魔王と戦う
そんな物語があったっていいんじゃないか

もっと遊ぼう
もっといろんな経験をしよう
もっともっと楽しもう

きっとボクらの明日なんて
どんなにすごい預言者にも予測できないから
だから自分達で明日を描こう
キャンパスからはみ出すくらいに大きく
ピカソよりもむちゃくちゃに

色とりどりの未来を飾ろう・・・

2003/10/18 (Sat)

[5] キンモクセイの思ひ
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

ほんのこないだまでは
キミと手を重ねて歩いたこの道
新緑の木々達はすっかりと衣替えを終えて
ボクの寂しさにそっと後押しをする

なにかが足りなかったわけじゃなかった
ましてや気に入らない所があったわけでもなかった
昔、オレがホレた女がこんなことを言っていた
「貴方が好きだから付き合いたくない」
あの時のオレにその言葉は難しすぎて
わかったふりして心のどっかに閉まってた

随分時間がかかってしまったけでど
今ならその意味がわかる気がする
満たされすぎていて怖い
いつかすべて
泡のように消えてしまうんじゃないかって・・・

自分勝手だって思うかもしれない
酷い男だって思われるかもしれない
ボクはそれでもかまわない
この先、キミにもっと深い傷を刻んでしまうくらいなら

風に吹かれ漂うキンモクセイの薫りにつつまれて
この道をまたたった一人で歩き出す
カサカサとゆれる落ち葉の音を聞き
捨てたものの大きさに気づく・・・

2003/10/17 (Fri)

[4] enough dream
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

あのころのボクらは地図さえ持たず
ただ夢中になってはしゃぎまわっていたね
なにか理由があるわけでもないけれど
いつも微笑を浮かべていられたんだ

道端で見つけたネコジャラシ
くすぐりあって転んだあの日
ガッコの帰りに見つけた路地裏の道
二人の秘密って指切りしたね

幼き日のボクらはきっと
笑えるくらいに単純で
嘘を覚えて育った今のボクを見ても
なにも知らぬ顔でほほえむのだろう
今を生きていたキミ達は
過去を振り返るボクに
切ないくらいにまぶしく映る

僕達は皆 十分すぎるくらいの夢を抱えて
生きてきたはずなのに
いつの間にか一つずつカギをかけてしまっていたんだ
「現実」という言葉のせいにして

さあ重い腰を上げよう
たまには振り返るのもいいけれど
やっぱ最後に残るのは前へ進むって道
覚えちまったなら 忘れればいい
忘れちまったなら 思い出せばいい
地図もコンパスも時計だって埋め
あの日の笑顔の意味を探しに行こう

2003/10/14 (Tue)
183件中 (171-180) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18 19
- 詩人の部屋 -