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チェシャ猫の部屋  〜 新着順表示 〜


[144] オロカモノノ唄
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

最後に一つだけ伝えたいことがあるよ
見たくないものから切り捨てて
何も無くなったこの世界から・・・。。


触れれば崩れてゆく面影に抱かれ
二度と叶わない幻想に焦がれやまずにいる
手を伸ばせば確かに在ったその形に
心を赦すことを恐れてた


まだ月の消え残る夜の中で
感じた確かな温もりを
いつまでも傍にあると高をくくって
気付けば届かない場所に置き去りにしてきた
愚か者の唄・・・


何度もその存在を確かめてみるけど
何処にもないと悟って微笑った
「あの日に戻れたら」なんてくだらない言葉も
溢れ出すのを抑えられない

いつから世界は変わった?
変わったのは俺のほうか?
何度も人を傷つけた罰か?
今この身に十字架が注ぐ

いつか馬鹿にした本気の想いに
今更になって締め付けられる
救いようの無い
この愚か者の唄・・・


二度と救われることの無い

愚か者の唄・・・。。

2005/12/08 (Thu)

[143] 御伽狂歌
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

狂った理論片手に世界を掴めるなら
病んで剥がれた心にも水を遣るさ・・・


救われることの無い憧憬に抱かれ
裂かれた誓いに縋り付く
引かれる手に思考を閉じて
堕ちてゆく夜に身を委ね・・・・


誰かが放棄した物語の続きを
汚れた唇で唱えて綴る
御伽の国に魅せられて
寂寥さえも染み込んでゆく

  差し伸べられる救いの手がおぼろげに揺れる
  狂った懸想を塞き止めてくれ


祈る演技が板に付いてきた
垂れ流した感情にフタハナイ?
人間已めたこの身にも
貴方の歌は聴コエルカ?


狂った世界に
未だ花は咲サイテイルカ?

2005/11/04 (Fri)

[142] 寂跡惹
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名残惜しむように枯れてゆく月の花に
惹かれてまだ涙止まぬから・・・


堕ちてゆく世界の中で
脈打つ意味さえ見つからない
壊れた臆病な両手さえ
まだその薫りを思い残して・・・


ちっぽけな理想を掲げたままで
何に怯えて背を向けた??
まだ面影の残るその影と痛みを
見失わない程度に見比べてみる


染み出す寂寥の跡に
傷ついた貴方は何を祈っていたのか
一つずつ諦め剥がしていく距離に
いつの間に紛れ込んでいたのか・・・


突き刺すように淡く揺れる
後悔払ってみてもまだ手は届かない
誰に懺悔すれば赦される??
唯祈り続けるよ
小さな心が擦り切れたとしても


乱れ狂うように咲く貴方の花に
惹かれてまだ涙止まぬから・・・。。

2005/10/23 (Sun)

[141] 宵美月〜lie
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塗り隠された想いが剥がれてゆく
後戻りできないこの場所に僕は立っているよ
瞳を閉じればまだそこに
二人の影は揺れている・・・・


もう君さえ描けない瓦礫の上で
辿り着いた世界に花は咲かなかった
おざなりにして捨ててきた心に
今ようやく痛みが追いついた


満たされていた世界に
この手はまだ何を求めていたのか
手を伸ばせば未来にも触れたのに・・・


ねえ
あの日よりも少し色褪せた月がキレイだよ
変わらない景色に包まれて消えそうになりながら
まだ残映にしがみつく

せめて終わりを告げてくれるなら
気付きはせぬ程にやさしく
この場所で見た欠片を壊してはくれないか??


今更になって何を祈れば救われる
横たわる行き場の無い涙に
まだ赦しは得られぬのに


ねえ
あの日より傷ついたこの手で
もう君は抱けないのかな??
いっそあの日の僕を失くしてはくれないか

もう願うことすら与えられぬのなら
その手で壊してくれないか??





2005/10/10 (Mon)

[140] baku〜come trues
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また一つ涙が零れ落ちた
決して叶わぬ願いを信じ
臆病者の獏は
描いた夢に背を向けた・・・。。


どれだけ他人に焦がれればいい??
偉そうに吠えるだけの野良犬にも
覗けば未来が詰まってる

どうして俺には夢が無い??
繰り返す問いに答えもなく
見たくも無い誰かの世界に入り込んでは
熟して甘くなった夢を
腹いせに少しほおばった。。


焦がれても焦がれても
この腕では欠片も掴めない
虚しさに押し潰されそうなこの夜で
俺は何に助けを求めればいい??


神様落ちてゆく世界にほんの少し
夢という名の優しさを落としてくれ
聞きなれた諦めの言葉蹴飛ばして
俺が現実に変えてやる


夢を見るのが怖かった
自分を覗くのを避けていた
どうせ死んでいく心なら
最後に夢を見てみるさ


臆病者の獏は眠った
生まれて初めて安らかに
他人の夢を漁り尽くした果てに
お前が見たものはなんなのか
誰にも答えは分からないが・・・・・・・・・・



最後にお前が見せた微笑を
誰も忘れはしないだろう・・・・・・・・。。



2005/10/10 (Mon)

[139] 彩悼香〜memorialize me
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抱きしめられなかった
綻び崩れてしまいそうなこの心を
繋いでくれた祈りさえも・・・


錆付いたその腕に満ち足りなかったものは何か
自ら負ったしがらみに囚われたまま
区切られた空に焦がれてる


目を向けぬままに告げた終わり・・・
失くして残ったこの涙を・・・
遠ざかるほどに溢れてくるこの想いは
もう叶わぬと知っていても


艶やかに彩は舞い続ける
狂い咲いた罪に飾られるように
途切れた誓いに色は褪せ
痛みだけが寄り添ってゆく・・・。。


  「自分だけは一人で生きていけると思っていた。
   その小さな手を握るのがこの手で無くなった今 初めて独りが怖いよ・・・」 


償いきれぬこの過ちが
罰を折り重ねて消えるのならば・・・
もう一度その弱さに
触れることが出来るのならば・・・

    歪んだ世界さえもう怖れはしない

    例え儚さに抱かれこの身を失くしたとしても


艶やかに香は揺られ続ける
乱れ咲いた痛みを弄ぶように
織り綴られた祈りに導かれ
記憶だけが寄り添ってゆく・・・


艶やかに君は舞い続ける
繰り返した罪を慰めるように・・・・・・・・

2005/10/05 (Wed)

[138] 繰夜
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崩れ落ちた空を仰いで
沈むように溶けていった君を
欠けてゆく月に重ねて
また零れた涙を慰めた・・・。


同じ夜を繰り返しながら
また後悔は積みあがってゆく
幾度も振り切ると誓ったその過去に
今もこの手は引きずられたまま
同じ答えを求めてる


何時かは祈りも消えて流れるのか
もう届かない君の欠片から
せめてあの日の二人を描けるのならば
その小さな肩さえ支えられなかった
この腕など惜しくは無いのに


繰り返す同じ夜に責められて
動けずに立ち止まったちっぽけなこの心も
逃れられぬ悲しみに包まれたなら
もう少しくらいは優しくなれるだろうか


繰り返す同じ痛みを抱きながら
この腕は君を描き続けるよ

君を探し続けるよ・・・。。




2005/09/25 (Sun)

[137] 艶宵草〜イダケナカッタキミニ〜
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滑り零れ終わらぬ涙に
揺られて静かに咲いていた
すぐ傍にあることにさえ気付けないまま
吹かれて君は散っていった・・・


霞んでゆく景色の中で
微かな痛みが頬を撫でてゆく
まだ無垢なその瞳に包まれて
どうしても君を抱けなかった

濡れて留まらぬ幼きその手を
どうやって温めればよかったのか・・・・


傷つくことを恐れたこの心に
知らずに枷を突き刺した
震える指先が今更になって君を求め
届かぬと知りまた沈んでゆく・・・


いつか臆病な心も傷つくことを忘れたのなら
君がいた筈の僕を探しに行こう


繰り返す涙と時が二人を曇らせていたとしても・・・

2005/09/20 (Tue)

[136] 欠月夜〜ミチヌオモヒ〜
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飾らない言葉を幾度重ねればいい?
手を広げて堕ちていった拭いきれぬ痕に
今も心は囚われたまま・・・


滑らかな夜を滑り降りてゆく
零れ止まぬ吐息の果てで
また一つ切り離した
朧げに揺れる小さな影を


厚き雲間より渡らふ月の
欠けた残円に何を描く?
一所に距離を保てぬとは知りつつも
見えぬ先を求めてる・・・


月の欠片高く舞うのなら
せめて触れられはせぬ程遠く
端から望みも湧かぬなら
いっそこの身を深く沈めて・・・


決して満ちぬと知っている
まだ揺れ残る二つの影よ・・・・・

2005/09/16 (Fri)

[135] 仁彩香〜止まぬ涙を弔う詩
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眠れぬ夜にはまだ後悔に溺れるよ
自ら目を背けた筈のその声に揉まれて
せめてこの手差し出せていたのなら
君の未来をまだ抱きしめていられたのに・・・。。


近付き過ぎることを恐れて
保ち続けていたその距離は
気づけば手の届かない程に膨らんで
君が傍にいたことの大切さに気付いた今
知らない振りして僕を締め付ける


避けてばかりの臆病者に
君は優しさを注いでくれた
身を引いてばかりの卑怯者を
君は愛してくれていた


幾度自分を責めたてれば罪は消える
どれだけ祈れば神様へと通じる
その小さな肩さえ抱きしめられなかった弱さに
紛れて消えてしまえばよかったのに・・・


僕を必要としなくなった君の世界に
君を失くしたこの世界に
何を求めて歩き続ければいい??


終わりを告げる涙さえ認めずに
まだしがみ付いている


君を失ったこの世界で・・・・

2005/09/10 (Sat)
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