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チェシャ猫の部屋


[109] 雪に一番近い場所
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]


  冷たい手に吹きかける息は

  いつの間にか冬の色になっていた

  見上げたソラからは

  白く滲んだ雪の破片が舞い降りてきた

  
  ふと僕は この手に掴んでみたくなった

  今この場所よりもソラに近い場所で
 
  誰よりもソラに近い場所で

  
  古びた鉄の階段2段飛ばしで上って

  ビルの屋上から手を伸ばした

  
  手のひらに降りた雪は

  さっきまでの場所と変わること無く

  小さく溶けて消えてった・・・。。

2005/01/10 (Mon)

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