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チェシャ猫の部屋


[179] 硝子の星で灰になる
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

幾千の夜に揺られ
何時まで終わらぬ夢を彷徨うのだろう
叫んでも届かぬ孤独を抱いて
僕は一握の灰になる・・・

貴方が消え去った夜に
僕は孤独を閉じ込めた
知らぬ顔して朝を迎え
感情の無い瞳で空を仰いだ

誰か僕を見つけてくれないか
本当の僕に気付いて抱き締めてくれないか
閉じ込めた感情の鍵が壊れたとき
涙はもう止まろうとしないんだ

無理して作り上げた表情の無い仮面
孤独に怯える素顔を覆う為・・・
誰か寂しがりの僕を壊して
目を背けていた孤独に向き合ってしまったとき
叫びはもう止もうとしないんだ

幾千の夜に抱かれ
何時まで独りの夢を噛み締めるのだろう
誰もが仮面で暮らす硝子の星で
僕は一握の灰になる

孤独に怯える僕の存在に気付いて欲しくて
命を燃やして灰になる

誰か僕に気付いて

誰も振り向かない硝子の星で
僕は一握の灰になる

2007/02/17 (Sat)

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