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チェシャ猫の部屋


[20] closing my eyes
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

川辺に二人並んで夕涼み
すっかり隠れるのが早くなった夕日が
灰色の雲を黄金色へと変える
まるで二人の間だけは
時間がゆっくりと流れているみたいで
ボクはそっと目を閉じた・・・

あの日の夕日は
今でもまだボクの心に染みこんできて
キミを手放してしまったことの重さを
そっと教えてくれる

ケチなプライドなんて捨てて
キミにすがり付けばよかったのだろうか
カッコつけるのなんて止めて
泣きつけばよかったのだろうか

それでもあの日のボクにはプライド捨てる勇気がなく
結局もっと大きなものを
捨ててしまったね

今頃だけどキミをと出会えてよかった
ほんの少しでもキミと歩けてよかった
今更だけど一つだけ
ほんとに一つだけでも願いが叶うなら
どうかボクをもう振り返らないでほしい

キミの瞳を見つめ返す自信がないから
今キミと話したら抱きしめてしまうから


ボクはまたそっと目を閉じる・・・

2004/07/14 (Wed)

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