詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
肩並べて歩いた夕暮れの河川敷
初めて手を重ねたあの日
キミとの距離が消えたと感じた帰り道
あの日の手のぬくもり
少し困ったような君の笑顔
そして懐かしい薫りを求めて
今夜もまたボクは眠りにつく
朝目が覚めたときには
ただどうしようもない寂しさが残るだけだと
知っているのに
一分一秒すべての瞬間が愛おしかったころ
いつかすべてがなくなるんじゃないかと
笑いながら泣いていたあの時
小さな裏切りさえも許せなかった幼い夏
二人での最初で最後の帰り道
空の色まで覚えてる
もう二度と
この手にすくい上げることはできないけれど
あの日感じた言葉にできないあったかさだけは
ずっと色あせないようにカギをかけておきたいから
これからどれだけの時がながれても
きっと夢の中のキミは あの日のままで
ボクに微笑んでくれるから
だから今夜もまたボクは眠りにつくよ
あの日のキミに会うために・・・
ずっと変わらないものを見つけるために・・・