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チェシャ猫の部屋


[3] 今夜もまたボクは眠りにつく
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

肩並べて歩いた夕暮れの河川敷
初めて手を重ねたあの日
キミとの距離が消えたと感じた帰り道

あの日の手のぬくもり
少し困ったような君の笑顔
そして懐かしい薫りを求めて
今夜もまたボクは眠りにつく
朝目が覚めたときには
ただどうしようもない寂しさが残るだけだと
知っているのに

一分一秒すべての瞬間が愛おしかったころ
いつかすべてがなくなるんじゃないかと
笑いながら泣いていたあの時
小さな裏切りさえも許せなかった幼い夏

二人での最初で最後の帰り道
空の色まで覚えてる
もう二度と
この手にすくい上げることはできないけれど
あの日感じた言葉にできないあったかさだけは
ずっと色あせないようにカギをかけておきたいから
これからどれだけの時がながれても
きっと夢の中のキミは あの日のままで
ボクに微笑んでくれるから

だから今夜もまたボクは眠りにつくよ
あの日のキミに会うために・・・
ずっと変わらないものを見つけるために・・・

2003/10/14 (Tue)

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