詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
動け、オンボロのパソコンよ
お前の ちからを信じているぞ
私の心は今はただ
泣いているのだ
これは喜びの涙
そう 会社をクビになったのは先日
私は私として生きていたのに
薬を飲んでる躁鬱病患者だから削除されたのさ
退職届けにポンと一発景気よく判子をおしたさ
努力した、できなかった
それだけだ
これからはできることに費やす時間が増えた
ラッキーじゃん
できることしかできないんだ 我々は
昔テレビで障害をもったひとがこういってた
「できることを、ただやる」
私にとっては忘れられないよい言葉
ボロボロのミニーちゃんをクッション代わりに
冷凍の今川焼きをむさぼって
今は詩を書くことに集中だ
さあ
いまから ふりだし
あしたも ふりだし
ひとつ ひとつ また ひとつ
できることを、やる
僕らはみんな、大正解
優劣もない ただの ひとつ
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
あるいはもし
僕が、ナメクジで
君が、薔薇でも
僕は君に愛していると伝えただろう
あるいはもし
僕が、プランクトンで
君が、イルカでも
力の限り 愛していると叫ぶだろう
君が 馬で
僕が大地なら
いつまでも心地よい君の足音を聞くだろう
君が
心臓で
僕が
心なら
熱い血潮を君に吹き込む為に
宇宙の果てまで
一番大きな愛を探しにいくのさ
君が宇宙で
僕が星なら
君を輝かすため
一気に流れて消えてしまおう
溶けて
君の一部になっても
君はそんなことにすら気付かず
きっといつまでも泣いているのさ
でも僕は
絶対に、泣かないのさ
どうして
どうして
朝方の月が君を 呼ぶのか
そして
そして
君は ヒツジを共にして蜃気楼の中で 微笑んでいる
もうすぐ
夜明けだから
透明な歌声を待っていて
今すぐ用意するから
愛だらけで足の踏み場すらないこの砂漠に
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
言葉を交わさなくても
のどから血を吐く程
愛する亊はできる
まず思いきり
抱き着いた
震えながら
唇に二回
それから頬に
首筋に
最後にまた抱きしめた
何も言わないで彼は前を向いていた
「ごめん先生」
きっと15秒も経っていない
私は部室を飛び出した
階段を駆け上がり
チャイムと同時に席に着いた
瞬間
涙を腕に押し付けた
こんな私を
嘲笑う権利は誰にも無い
馬鹿だとか
キモいとか
今日の放課後は彼と
何もなかったように話す
そしてもう
永久に無い
私が彼に触れる亊は
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
とりあえず
角はない、と、思う
眼を凝らせば凝らすだけ
違った色が見える
多分
ベースは真っ白、
中間は真っ黒
表面はモヤのような感じだ
それは デキアガッたばかりの瞬間ようで
既に、欠けている
芯は熱いが、表面は少しひんやりしている
手をかざすとほんのり暖かくなる
これで
完成なのだが
生まれた時にもう壊れていた
というか
元々は色んな物が混ざり合ってできている
悲しさが少し
残りは優しさと
無垢な期待
ただ、たゆとうものだ
私たちの心の隙間に住みついては引っ越し
もう一万年になる
でも自分は 3才だと言っている
呼吸をしないと死んでしまう
彼にとっての呼吸は
遊ぶことだ
だから今もずっと
遊び続けている
存在することが 遊びなのだ
彼にとっての遊びとは
彼が彼であること
あり続けること
あり続けることは 消えることより 難しい
と、言って
遊んでいる
彼はただ
もにゃもにゃとしている
もにゃもにゃと
在りつづけて、居る
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
午後は空が低かった
風がとても強くて
君は 大きな眼をほとんど閉じてしまいながら
笑った
睫毛の中の黒眼も
やっぱり大きくて
さりげなく
揺らぎながら 私を時々みている
そのいつもの君の
悔しいけど奇跡のような「当然」
余りにもその優しい余裕が
息苦しくて
まともに君をみれない
私が
君に触れると
君は優しく
きっと、私を抱くだろう
そして肩を離し
永遠に
違う道を
また、歩むのだろう
鼓動がきしむような心臓を、コートで隠す
歯がゆい、色褪せたような恋しさにも慣れました
強い日差し、強い風
痛みなど、感じない風
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
たすけて
って言えるのは
強い亊だろうか
弱い亊だろうか
どちらでもない亊だろうか
僕らは
足りないから
価値について考える
足りていたら
価値って生まれないもの
生きる亊の意味を考える人は
普通あるべきものがなくて
苦しみ抜いた人だろう
君にしか見いだせないものがある
それは
苦しみの塊にしか
最初は見えないかもしれないけど
実は君の武器なんだ
錆び付いているけど名刀なんだ
僕は 人一倍 生きるのが苦手さ
だけど 君には生きていて欲しいって 考える
あつかましいやつさ
僕ら
もっと、たすけて って 言っていいんだよ
拒否されるのが怖いから甘えるのは 怖い
僕は君を抱きしめるから
理解できなくても
触れていいんだよね
死ぬなんて言うなら
僕にしがみついていなよ
涙落としても
命は落とすな
今はそれで いい
きっと 大丈夫
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
上手くしゃべれなくても
歩くの遅くても
ご飯全部こぼしちゃっても
生きてれば良い子
笑わなくても
怒っていても
泣いても
温かければ良い子
私の子 この子
勉強しなくても
大失敗しても
温かければ 良い子
学校いかなくても
働かなくても
温かければ良い子
犯罪をしても殺人をしても
温かければ
良い子 私の子
罪は全て私の責任
本当に
それくらい愛するんだ
神様からオモチャじゃない命を預かり
大人は覚悟きめて腹をくくるんだ
寿命縮める覚悟で
すべすべの肌
小さい手足
宝石のような瞳
こんなものに
癒され
愛しいと感じること
温かいことが嬉しいと思える
これが子供を愛するということ
温かければ
世界一の素敵な子
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
ずっと微笑んで
おどけて
無邪気に歌って
貴女に愛されようとした
笑ったのは、
泣いても振り向いてもらえないって分かっていたから
愛されなくても
ただ生きるしかなくて、自分を傷つけた
そして、
あなたを傷つけ、自分の回りのあらゆるものを壊した
救われない歌を歌い
許す、という本当の意味に気付いた
あなたを許す方法を学ぶ時、初めて歳をとった
貴女から離れることができた
初めて、自分に逢えて好きだと伝えた
自分を許すことを知った
私も貴女も
誰も傷つけずに生きる方法を知った
そして貴女も愛を教わっていないのだと悟った
だから愛を与える亊が出来ないのだと
次は自分で自分を愛する素晴らしさを貴女に教えたい
いや教えるんじゃなく
私がついていくのでもなく
ただ、共に歩きたい
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
五 七 五 とかの決まりはないし
短いから とか
長いから とか
定義 とか
つまり 特別な 決まりなんかはなくて
こんな風なつぶやきも
僕が ツイッターではなく
詩なのだ と言えば
詩になってしまうわけで
無制限に
広がる世界は
ルールがないから自由?快適?都合がよい?
武器?神器?文学のはしくれ?アート?
自由は不自由と
表裏一体、
神と悪魔を同時に抱きしめる 禁忌
すべての言葉たちを
思想を、巻き込み
うやむやなブラックホールに放る
詩は 神の微笑みの名を携えて忍び寄り
僕らの腹わたを尖った爪で握り笑っている
踊っていると思っていたのは
灼熱の神のフライパン
この部屋のふくよかなウォーターベッドには
僕らの血肉が入っているんだ
詩人と化した代償を払いましょう
自由ほど 恐ろしく
難解で
奇跡の起こり得るPUZZLEは ないのさ
ただその ハチミツ色したなまめかしさに
溺れないように
今年も各自
気をつけて
詩人:剛田奇作 | [投票][編集] |
このコマはカットでお願いしまーす
このシーン寒いんで 笑い声足しといて下さーい
完全に駄目なんで やり直し
ディレクターさーん
プロデューサーさーん
ハイセンスな編集頼みます
いいとこだけキリハリしてさ
なんて
言ってみたい 私の一生
明けたり
暮れたり
また、明けたり
あ、とりあえず また削除…って
そういえば
切り取り、張り付け
できないんです
私、生放送なんで
私、一発撮りなんで
私が死んだ時
誰が
「カーット!」
っていうんだろ