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剛田奇作の部屋  〜 新着順表示 〜


[361] 包みこむような
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

真冬の一瞬の風に

時折熱さを感じたり

君のマフラーの中の首筋に

冷たさを感じたり

そんなすぐに消えてしまいそうな事が


しだいに愛おしい記憶になる


春先


さくらが強い風に散っていく


けれど それはさくらの強い意志で


散るか散らぬか決めてるのはさくら自身で


僕もそう有りたいと願う

お医者さんは すぐに症状という


僕らは胸を張って


「選択」だと言おう


さくらの包み込むような


強さの季節で



2010/04/04 (Sun)

[360] お願い
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どんなに

悩んでも

迷っても

諦めそうでも

最終的に

あなたの1番の幸せを

選んでください

たとえその時は誰かに喜ばれない選択でも


自分に嘘をつかないで


そのささやかだけど強い意志が

きっと ゆくゆくは

すべての人の幸せに繋がってゆくはずだから




2010/04/04 (Sun)

[359] 幸せのテイスト
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幸せって

料理に似ている


待ってるだけじゃあ、上等なのはやってこない


食べたい物を考えて

美味しい味を想像して

材料を探して

きちんと洗って

皮をむいて

分量を量って

時間を計って


食べる時の笑顔を想像しながら


面倒な工程こそ楽しいってもんだ


ようやく何度目かの完成を迎え


それは美味しく感じる


失敗を繰り返した料理ほど


美味しくなる


ただ待っても
状況は変わらない


美味しいものも降ってこない


それなりのでっかい幸せは素材から作るもんなんだ


君も 早く


イメージしよう


憧れの味


幸せの配色を考えよう


君だけの料理作るために

一週間前に失敗した目玉やきをいつまで引きずるつもりなの


さぁあとは
思いきりだけ


材料めがけて
部屋を跳び出せばいい


完成の笑顔はすぐそこさ





2010/03/29 (Mon)

[358] らしさ、しかない。結局
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親には死んだらいいと

友達には消えろと

配偶者には飯炊き女と

子供にはクソババアと


思われてるかもしれない
自分


実際聞いた事はないけど

どこかでは思われてる、かもしれないのだ


どんなに必死になっても他人の心は読めない


もしそれらが事実でも


怨むことも

妬むことも

騒ぐことも

嘆くことも

もう、しないだろう


だって仕方ないから

私は 私、だから


大根がメロンになれないのと同じ


私は 私で
生きるしかないから


メロンは諦めて


美味しいおでんを目指すしか道はないのだ


もし私のせいで

誰かが不幸になったら


その倍の人を幸せにするしかない


罪を犯さないで生きることを望むより


たくさん幸せを作る事をめざそう


きっと神様だって許してくれるだろう




2010/03/29 (Mon)

[357] 無題
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うつくしい

今となっては

さざ波のような 記憶

子供の私は 何かを感じて
無言のまま 窓の外を見た

嫌い 傷つけ 笑い 泣き、それでも愛し


揺れ動く景色のなかで


どんなに激しいと思えた感情も

遥かな時が経ち せせらぎのように

粉雪のように

しづかに胸に降り積もる

大人の私は

それでもあの頃と変わらない

思慕に

原点をもとめて


去っていくあの方々を

祈り、慕う

どうか お元気で


ありがとう


この世の うつくしさに


涙しながら


私は消えていく


生まれる前
遥か昔に始まった物語


意味なんて つまらない言葉の存在が憎く


壊れたギターの埃は そのままに


何十年も変わらず私を


待っていた


あの頃はそのとうとさも


知らぬままに




2010/03/23 (Tue)

[356] そこにあるものは
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嘘も
勘違いも
間違いも
デタラメだって
それと知らなきゃ、
すべて真実だ

当たり前の事だって
それを覆す証拠がでたら
たちまち嘘になる

あらゆる勘違いや
嘘や 間違いが

私を作っているのかも

昔は、真実にこだわった

今は
何か影響があるなら

それが嘘でも勘違いでも
構わない

それらが何かを生み出してくれるなら

勘違いしたままでいい

現実だけは

確かなものだから




2010/03/17 (Wed)

[355] 壊れたパレット、漏れた歌
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

小学生の時初めてひとりで電車に乗った

その時無くした切符が オークションにかけられていた

触れなかった花びらを

誰かは蹴散らしている


カレンダーの赤丸が
林檎と関係ないのと一緒でさ


物干しざおに釣られたアルバムに


白々しい静電気が起こった


マフィアのボスに着払いで
肉球写真集を送ったら


今のうちにおやつを作ろう


毛布は嫌いだから
タオルケットでホットケーキを蒸しあげて


足の爪がむずむずしてる
一人歩きしたがって

君に剥がされるのを
まってるのさ


天使より悪魔に憧れる、君の左腕に


触れなかった花びらに
小さな名前をつけて


言葉で触れた
ズルい悪魔


カントリーグッズ 全然似合ってないの






2010/03/16 (Tue)

[354] なぜ君がって、だから君?
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

君とは、いつも意見が合わない


というか、会話が噛み合わない


というか、言葉は通じるけど真意が通じない


というか、話は伝わるが、話のテーマは伝わらない


というか、私が赤に見えるねといえば君は青に見えるという


君は、私の言語を理解しない

私の詩もわからない
というか、詩を読んだことない


私は君の…真意を理解しようと努め

君は何も努めず、空を眺め


そして、共感することは全くないまま


少しだけ笑う


私はいつも新しいことが好きで
君はいつもずっと同じものを愛する


私は綺麗な景色がすきで 君は漫画の白黒がすき


何もかも一方通行
お互いに一方通行


そして私はその一方通行を気にして

君は、気にしない


私はとにかく理解しようと励む
君はまったく励んでいない


君はわかっているよという
私は わからない


私が、めずらしい鳥がいるねというと
焼鳥しばらく食べてないなぁと君は言う

私の話はただ眠くなると君は言う


妥協点どころか


お互いの線が見当たらない

もう交わるどころの騒ぎじゃない


そして
その君と私が毎日 一緒にいる

なぜか、いる
のか
だから、いる
のか


とにかくこれから何十年も続く不思議な旅


君は私を知らない
しかし、私の何かを信じているらしい


私はやはりわからない
しかし、君が
私の何かを信じているのを


多分信じている


何を信じているのかわからないまま


わりと奇妙に安心して




2010/03/15 (Mon)

[353] 距離
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

人と人との距離って大事だ


何かに近づき過ぎるとよく見えないのと同じ


相手や自分を客観的に見れる距離が理想だ


どんなに愛していても


近づきすぎるとろくなことがない


だからその人のすべてを、探って、見て、確認して安心するのじゃなくて

大まかに見たらあとは
「信じる」こと


それで安心を得るしかないのだ


近づき過ぎると


愛情が憎しみになることもめずらしくない




2010/03/09 (Tue)

[352] 何が大切
詩人:剛田奇作 [投票][編集]

子供は楽しいか楽しくないかにこだわる


だから楽しいことをみつけようと日々全力だ


大人は幸せか不幸かにこだわる


そのくせ幸せを見つけに行こうとしない


動物や植物は 幸せにも不幸にもこだわっていない


しかし生命の誇りを失うことはない





2010/03/09 (Tue)
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