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剛田奇作の部屋


[287] 瓦礫
詩人:剛田奇作 [投票][得票][編集]

疲れ果て
振り払うように吐き出されたガラクタ

血を吐くような思いで積み上げるもんは、
ただの砂山

退屈で稚拙な線の歪み

そんな惨めな事実さえ
見てみぬフリで

生きるために文字を吐き出す

吐き出す間、生きていられたらそれでいい

消去法で時間をつぶす

生きるためのつたない消去法

今は、生きたい

どんなに惨めでも
私という尊厳が音を立てて崩れようとも


ロボットでもいい
役割があるなら


人形でもいい
必要とされるなら



2009/12/07 (Mon)

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