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三歩の部屋


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詩人:三歩 [投票][得票][編集]

街の明かりが溶け始めた頃

僕は暗闇に追いつけなくって

どうやって家に帰ろうか

いつもそればかりを

考えてしまう



飲み歩くサラリーマンの群れは

きっと 今日で一番の笑顔と饒舌で

僕の背中を後押しし

歩幅を大きくさせる


「やっとみつけた」


バスストップにしがみつく


街の明かりは

星のない夜空ばかりを強調して

それでもつぶやく


「今日の日よ、
     
    永遠にさよなら」


明日を探すのにも

昨日を振り返るのにも

今日という一日が

あまりにいつも未完成で



僕はまだ

そのどちらのタイミングさえも

掴みきれずに

分かったような顔して

歯磨きしながら

今日も生きてる


2006/12/16 (Sat)

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