通り雨に捕まった
長袖にしがみつく粒
渇かない
離れない
傘を捨てるからよ、と
素敵なお約束なの
ほら、いない
もう、いない
ガムと一緒に包まれた言葉は屑入れにさようなら
また会えるかな
背伸びして借りた詩集
今もチンプンカンプンです
コーヒーをブラックで
風に消された告白が微笑む
始発を待つ手の甲に
不慣れな水が
喉にいる意気地なしの君がやっと外に出られたんだ
日向ぼっこをしませんか
とてもキモチイイよ
子どもみたいにじゃれ合う猫と
おじいさんになった灰と
つぶれた枕と眠ってる
赤いほっぺの君が笑ってる
2010/05/07 (Fri)