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蛍の部屋


[52] 「星の海」
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暖かい日に包まれて
優しい陽射しが差し込んできて
おいしい風を吸い込むの
あまい香りのする写真は
木漏れ日にあたり
ゆらゆら揺れて、笑顔は今でも生きているみたい。

ゴミで飾れたこの町でとっても綺麗な貴方と出会ったの。
汚れた空気だけれどなぜだか貴方のまわりはいつも新鮮で。
暑苦しい人の群れをかきわけてやっと貴方を見つけたの。
冷たい手、貴方の体温で
みるみるうちに暖められてゆく。

星の海
天の川を泳ぎきって
星座達と遊び一緒に笑って離したりしない
貴方の腕を

私の描いていたストーリーのなかに貴方は突然現われて
終わりのない物語創りだしてくれてる。
空っぽだった私を貴方の優しさで溢れるぐらいいっぱいにして
醜い目、貴方の微笑みでみるみるうちに溶かされていく。

星の海
天の川でじゃれ合って
流れ星に一緒に乗って
忘れたいしない
貴方のぬくもりを。

2005/06/14 (Tue)

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