後ろを
振り向くな


あなたの声が
あなたの生き方が


私の頼りない背中を押す


いつかは
あなたの背中に追いつけると
信じて…

この寒い
冬を越せば
開くのでしょう


あなた色の華

誰かに
悪口言われても
めげそうになっても


譲れないものを
守るには
強くなるしかないんだよ

どっちか選べないなら
どっちも選べばいいよ


人生で
白黒をはっきり
決めなくちゃ
いけない事なんて
そんなに
たくさんはないよ

じいちゃんの
人生
生まれて82年


漁師でこどもを育て
口の開いた幼い孫に刺身を食わせ
大きくなった孫もこどもがうまれ
今では ひいじいちゃん


じいちゃんに遺された時間がわずかになった事を知ったのは
つい2ヶ月前
怒鳴りちらす頑固なじいちゃんは今はいない

明日も
わたしの手を握り返してくれますか？


握り返す事が出来ないのであれば…
わたしのこどもに生まれてきて下さい
まだまだ してあげたい事がたくさんあるのです

いつかは
大きくなって
私のそばを離れていく
あなた



ずっと小さなままだったらいいのにと思う日もあった



今日のあなたは
とっても綺麗で眩しくて
過ぎた月日が頭の中を駆け巡る



どうか どうか
しあわせになってくれればと祈るばかり…

不器用なあなたが
好きな私です


ずっとそばに
おいてください

小さな手
そのなかに
何が あるのか
分からないけれど…



生まれてきてくれて
ありがとう

別れは
いつも
突然で…





わたしの
こころを
かきむしる

大事なものは
そこにある


なくしちゃ
いけないものも
そこにある


いつでも帰っておいでと笑う
母がいる