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黒夢の部屋  〜 投稿順表示 〜


[135] 現状維持
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嘘なんて要らないと思った。



でも、嘘に縋らないと


やっていけないと知った。


本当を知ったら


何とか繋ぎとめている


【今】を壊してしまう。




まだ、まだまだ。


まだまだ


嘘を私の真実にしていよう。

2005/09/27 (Tue)

[136] 時間と出逢い
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刹那と呼ぶには、長すぎて。
永遠と言うには、短すぎる。


そんな僕の
命を
一生を

死ぬ直前に愛おしいと思えるほどに

掻き乱してくれる人ができたなら。

2005/09/27 (Tue)

[137] 進む道
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将来はそれでいいのかと聞かれて
以前と同じ答えをすぐに言えない自分がいた。

思い浮かんだ言葉を
すぐに消し去って。


夢なんてなくて。
やりたい事もなくて。
それでも
昔、夢見た物語が蘇るよ。


自分の進みたい道へ行くアンタが羨ましくて。
その為に犠牲になったものが可哀相で。
それを理由にする気はないけれど
僕は自分の夢物語を捨てるよ。


きっと
アンタのような
自分の夢がハッキリしている人にとって
僕の様な半端者が信じられないんだろうね。

僕を蔑むアンタの目が
あの時ばかりは怖かった。


でもアンタは
僕が描いていた夢を
現実に変えるのがどんなに難しいか
解るかい?


これだけは
こればっかりは
どんなに努力してもダメなんだよ。
成功する人なんて
一握りしかいないんだよ。

生まれ持った才能とか。
思ったものをカタチにかえるセンスとか。
それを上手く導く運とか。


諦めてしまえば終わりだと言うだろうね。
でも、でも。
諦めなければ何も始まらないんだ。


自分のやりたいことの為に
周りに負担をかけるなんて真似、したくない。
アンタにだって、気持ちぐらい分かるだろ?



所詮
すぐに諦められるほどの夢だったんだよ。

僕は、僕の決めた道を進むだけ。

2005/10/01 (Sat)

[138] 理由無く、信じたくないもの
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運命なんてあったら素敵じゃないか。
皮肉る様に、言ってみる。



偶然とは何てありがたいのだろう。
嘲笑と共に、吐き捨てる。



信じちゃいないさ。頼る気もないよ。
運命だって、偶然だって
いつだって僕を翻弄するだけ。



それでも、それでも僕は。


運命だって知っているし
偶然にだって遭遇している。


運命は僕が温かな手に触れられない事。

偶然はその温もりを再び見つけられたこと。



要は
僕が認識を改められるかどうか。


信じる要素なんか思い出せばいくらでもある。
ただ、認めたくないと思っているだけで。



信じたくないだけで
本当は
『運命』も『偶然』も
僕は手にしている。

2005/10/07 (Fri)

[139] ウニ
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日頃溜まった苦いものを
溜息と一緒に吐き出す。

すると
それが心を少しだけ削っていく。

そんな事を続けて
いつしか心は形を変えて
鋭く尖っていく。

触れる全てを拒絶して
近づくその手を真っ赤に染める。

僕にもその人にも
深い傷を与えて
それを繰り返す。

離れてしまえば楽なのに
離れなければならないのに
どうしてもそれができないのは
愚かな事ですか。

一人がどうしても辛くて
誰かに助けを求めても
傷つけてしまう。
そんな悪循環。
どこかで止める術を求めて。

それでも
溜まっていくオモイを吐き出さなければ
息が詰まってしまうそうで。

広いのに
周りは果てしないのに
息ができなくなりそうで。

望んでなくても
オモイに潜む黒い影は
容赦なく心を削っていく。

削られた心の破片に
そっと涙をこぼして
「ごめんね」と謝る。

どうかもう一度頑張ってと
涙を流す。

いつか
誰も傷つけないで
接する事ができるようになりたい。

今日も
溜息をついて
心を少し削って。

今日も
涙をこぼして
地面に落ちていく破片に
頑張ってと言う。

僕の心はウニのよう。

2005/10/10 (Mon)

[140] 青春なんて恥ずかしいけれど
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なんだかんだ言っても
毎日笑えてる。


人間らしい醜い感情を見せながら

人らしい柔らかな心を見せながら。


つまらない事が多い年頃です。
無駄な事をしたがる子供です。



めんどくさいが口癖の今日この頃。
偽善的なことをすんなり口に出せるのだって
今だからできる事。


やたら悩んでばかりで
一度落ち込んだら中々抜け出せない。

自己嫌悪なんて当たり前。
人を悪く言ってしまうのだって癖のよう。
自分のことにも気付いてないのに。



それでも
間違いながら
楽しくやっているのは事実で。



青春なんて恥ずかしいけれど


なんだかんだ言って
小難しい事考えて

毎日笑ってる。

2005/10/12 (Wed)

[141] 
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暗闇に揺れる曖昧な希望を。

雨音に消される誰かの声。



光の中に確実に存在する絶望を。

届く前に声が消える雑音の中。




いつもいつも



それら全てを静寂に導くような



衝撃的な雷鳴を求めてる。

2005/10/14 (Fri)

[142] 視線
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澱み無い、その真っ直ぐな眼。


溢れかえる人混みの中で
確かな強さを見た。


たった一瞬で
それでも、あの眼に
未来を見た。


悲しみで揺られても
きっとすぐにあの強い眼に戻るんだろう。


見たこともない
強烈で、鮮やかな強さ。


あの眼に
前に進めと言われたなら
ここから動き出せるだろうか。


絡まる視線。


少しだけ強さをもらった。


名も知らない強い瞳。


迷いを知らない足取りで
明日へと向かう。


僕もあんな風に
前を見据えられるだろうか。

2005/10/15 (Sat)

[143] 手をつないで
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君なら、届くのかもしれないね。


あの空へ。

誰も見たことない地へ。

小さな頃夢見た虹のふもとでさえも。



全てに手が届きそうな君がいるのに

僕はすぐ隣に座る君にも

手が、伸ばせない。



君だけなら、届くのかもしれないね。

邪魔になったらいつでも切り捨てて。

いつまでも一緒、なんてことは言わないから。



君だけは、願う未来へと

いつでも手を伸ばしていて。

2005/10/23 (Sun)

[144] 眼鏡
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世界が鮮明になる。


たった一枚のレンズがあるだけで
僕の世界はより美しくなる。


人の顔も表情も。
悲しみの顔や憎しみの顔も
嘲笑も侮辱も
全てが、鮮明に見えて。


綺麗なものばかり見たいのではなくて
汚い物だって世界の内。


それでも
見たくないようなものばかりが
視界に広がって
嫌気が差す。
気が滅入る。


そんなものしか見えない世界なら
要らない。


世界を鮮明に映すレンズなど
要らない。


ぼやけた世界のままでいい。
人の感情など見えなくていい。


いつか
自分の感情でさえ怖くなりそうだから。

2005/10/26 (Wed)
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