揺れる意識。
頭が考えることを拒否する。
耳に届く穏やかな波の音。
このまま目を閉じれば、君が見えるかもしれない。
水というガラスを透して見た、歪んだ太陽。
零れ落ちていく水を、この想いと共に
すくい上げることができたら。
流れるままに、波に身を委ねていれば
君の元に辿り着くだろうか。
命の還る場所と言われるその場所に
僕も
長く短い『生』を全うした後
還って来たい。
そして
ようやく君の手を掴むんだ。
全ての命が還ってくるその限り無い海原で
僕等が
僕と君の魂が
もう一度、出逢えることを
切に願う。
2005/05/31 (Tue)