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黒夢の部屋


[49] 親愛なる友たちに贈る唄
詩人:黒夢 [投票][編集]

今はまだ約束しかできないけれど。

少しずつ近くなる別れの瞬間。
近くに居て一緒にいることができなくなる。
僕にはそれに抵抗する術をもたず
また、拒むことさえもできない。

もう少しこのままでいたい。
このまま時間が止まればいいのに。

きっとそう望んでも僕は我侭ではない。
誰もが一度、そう願うことがあるのだから。

そして願う故に時間は残酷で優しい。
これから迎える別れの為に、僕の背を押してくれる。
別れの為の心の準備を少しずつ強制する。

その中で、僕はある希望を見出した。

今は別れないといけない時でも
生きていれば必ず何処かで出逢えるはずだから。
この世界がどれほどに広くても、大きくても
僕等はきっとまた会える。
確信も保障もないけれど
信じていれば、願っていれば
それは叶うかもしれない。

そう言っても離れたくないと悲しむ僕等の為に
ただ一つの約束をしよう。

信じるだけでは不安と言うのなら
せめて約束をしよう。

今はただ、それだけしかできないけれど
今よりずっと変わってるはずの僕等の為に
また、再び会えるまでの約束をしよう。



そうしていつかの未来で

僕等が笑いあえる日の為に

また再び会える日までの

約束をしよう?

2005/01/31 (Mon)

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