詩人:黒夢 | [投票][編集] |
今はまだ約束しかできないけれど。
少しずつ近くなる別れの瞬間。
近くに居て一緒にいることができなくなる。
僕にはそれに抵抗する術をもたず
また、拒むことさえもできない。
もう少しこのままでいたい。
このまま時間が止まればいいのに。
きっとそう望んでも僕は我侭ではない。
誰もが一度、そう願うことがあるのだから。
そして願う故に時間は残酷で優しい。
これから迎える別れの為に、僕の背を押してくれる。
別れの為の心の準備を少しずつ強制する。
その中で、僕はある希望を見出した。
今は別れないといけない時でも
生きていれば必ず何処かで出逢えるはずだから。
この世界がどれほどに広くても、大きくても
僕等はきっとまた会える。
確信も保障もないけれど
信じていれば、願っていれば
それは叶うかもしれない。
そう言っても離れたくないと悲しむ僕等の為に
ただ一つの約束をしよう。
信じるだけでは不安と言うのなら
せめて約束をしよう。
今はただ、それだけしかできないけれど
今よりずっと変わってるはずの僕等の為に
また、再び会えるまでの約束をしよう。
そうしていつかの未来で
僕等が笑いあえる日の為に
また再び会える日までの
約束をしよう?