詩人:もとり | [投票][編集] |
あぁ
嫌だなぁ
真っ黒な曇り空を見上げて
まるで僕の心を投影しているようだと
自分に重ねてみてみたり
何でこんなにも
上手く行かないんだろう
何にも手につかないや
訳もなくむしゃくしゃして
優しいあの子に八つ当たり
それでも優しくされると
自分が嫌な奴にみえて
自己嫌悪のスパイラル
何で君は
そんなに笑顔で居られるの?
ずっとこのまま
一緒に居られるとは限らないのに
ずっとこのまま
同じ気持ちが続くか分からないのに
憮然とした僕に
君はそっと手を繋ぐ
包み込むように優しく笑う
笑っている君を見て
安心してしまう僕も居て
何だかもやもやも晴れてきて
空も青さを取り戻し始めていて
それはまるで
僕の心を映し出したかの様な
空の色だった
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幾度も止めようと思った
幾度となく苦しいと感じた
でもその甘い痛みは
幸せだったのかもしれない
心に空いた喪失感と
身体に残る貴方の温もりと
記憶にある貴方との思い出が
真綿で首を絞めるように
私をじわじわと追い詰める
一人で生きてきたはずなのに
一人には慣れていたはずなのに
涙はまだ枯れる事はない
何処に居ても貴方の事を
思い出すのだろう
こんなにも色褪せて見えるのだろうか
ただ貴方がいない
それだけで
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大切な人を
失ってしまった
窓から飛び出すつもりだったのに
背中は誰かに押されてしまった
覆水 盆に返らず
必死にかき集めた物も
もう元には戻らない
私の心は凍ってしまった
言葉は風に消えていった
想いを心に残したまま
やがてくる春を
素直に待ち望めないまま
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二人を繋ぐ糸が
切れてしまった
離れてしまった
壊してしまった
巻き込んでしまった
傷つけてしまった
貴方を守りたかったのに
貴方を苦しめてしまった
私さえ居なければ
こんな事にもならなかったでしょう
愛しているのに
苦しめてごめんなさい
愛しているからこそ
こんなにも辛い
私のせいで
ごめんなさい
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自分の理想を掲げて
自分のしたい事をして
自分の立場も忘れて
自分のやりたい放題やって
自分に跳ね返ってくる責任に押し潰されて
自分の今の状態から抜け出せずにいる
他人の目も気にせずに
他人の気持ちはお構い無しに行動し
他人に様々な迷惑をかけながら
他人の世話になりつつ生きている
他人がどう思っているかなんて何も考えずに
自分の事は棚に上げて
他人を嘲笑し罵倒する
自己顕示欲だけは一人前で
舌の根も乾かぬうちに
反論をまくし立てる
そんな自分を見つめ直して
自分と向き合ってみないと
他人の立場になって
他人とも向き合っていかないと
人は鏡
自分がした事や
自分がとった態度が
相手から跳ね返ってくるからね
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信じるってこと
簡単なようでいて難しい
信じられる様な根拠も
それだけの安心感もないまま
信じるなんて簡単に口に出来ないから
だから私に信じさせてほしい
貴方しか見えないくらいに
私の事ももっと求めて欲しいと願う
私しか見えないくらいに
信じて と呟くのならば
信じさせて と強く願う
不確定な未来の約束も
不安定な現在の関係も
曖昧に濁してしまうくらいに
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小さな喜びや
小さな幸せを積み重ねて
崩れ去った先には
きっと終わりの始まり
小さな不安や
小さな不満を積み重ねて
崩れ去った先は
きっと希望の始まり
私は今日も休まず
貴方への想いと
貴方との思い出を
積み重ねていく
貴方への期待や
貴方への諦めを
交互に積み重ねて
これからどんな未来を創ろうか
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私はあまり眼鏡が掛けられません
ハッキリ見えてしまうと
人の顔色を窺ってしまうから
人の声色や
眼の動きとか
態度など
気にしてみればキリがないけど
見えなければまだ怖くない
だから曖昧に
だからぼかして
それが私の防御策
傷つかない為の処世術
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貴方が好き
愛している
そんな言葉が飽和して
恋愛の唄は飽きてしまった
幸せな唄すら今聞きたくないのは
きっと共感出来ないからだろう
昔に流行った曲だって
思い出も一緒に連れてきてしまうし
悲しい曲を聞いて
浸っているのが日課になってしまった
もうあの頃と今とじゃ
環境だって違うのに
私はまだ縛られたままなのだろうか
まだ歩けてすら居ないのだろうか
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人ともっと関わりたい
そして私をもっと知ってほしい
私を語るのであれば
逸れからにして欲しい
人の噂に振り回され
私自身を見て貰えない
話した事がない人にも
避けられて嫌われる
そんな状況に慣れても
傷付く事には変わらない
貴方は私の何を知っているの?
私だって貴方の事を知らないのに
関わり合う気がないのなら
もう放って置いてよ
傷つくのはもうウンザリだ