詩人:もとり | [投票][編集] |
貴方は巧みに誘い出し
私は惚けた振りで幾度かかわしていく
だって溺れたらお仕舞いでしょ
貴方のその二枚舌は
私には透けて見えるのだから
でも 今はまだ言わない
上辺だけの愛を取り繕う貴方に
少しずつ興味が出てきてしまった
この駆け引きを楽しみたいから
騙された振りを続けましょう
興味がない装いで
ここぞと言う時に上目遣い
弾む話の合間に
さり気なくボディタッチを
お互いに楽しみましょう
どちらかが溺れたら負けの
刺激的で不毛な恋愛ゲームを
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愛してるよ としたり顔で
お前だけだよ と嘘を付く
愛って何かなんて
見えなければ何も分からない
だから愛されてないなんて
解るわけないんだよね
泣かれるのは鬱陶しい
面倒くさいのは嫌いです
上辺だけの恋愛を楽しみ
作り上げるは形だけの恋人ごっこ
優しい言葉をかけ
微笑み返せば
簡単に女は堕ちていく
コンビニで買えるような
お手軽な赤い糸で
知らない誰かと繋がっていく
薄くて軽い
名ばかりの愛をぶら下げて
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貴方がすぐ傍で
見守ってくれて居て
優しい瞳で見つめて居た
それは遠い遠い昔話
前を歩く貴方
少し遅れて歩く私
ねぇ もう少し待って なんて
少しの気恥ずかしさに背中を押され
宙に浮いた右手をそっと下に落とす
人波に飲まれて
ふと立ち竦めば
気付いてくれるかな なんて
そんな自分勝手な気持ちが顔を出す
慌てて駆けてくれる貴方が
とっても大好きだった
それはもう今でも
今だからこそ強く実感するの
大丈夫
私 強くなるからね
一人でも 頑張れるからね
ただ貴方の誕生日には
まだ少し貴方の事を思い出させてね
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今こんなに泣き腫らしても
明日になれば過去の話で
悔しくたって
悲しくたって
遣り場のない憤りですら
時間と共に薄れていくんだよね
大丈夫
今は思い切り
吐き出せばいいよ
明日にはきっと
今日より気分も晴れてるはず
いつかきっと笑い話に
変われるはずだから
その時はあんな事もあったねと
思い切り笑い飛ばしてやろう
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まるで幼児の様に
覚束ない足取りで
目指す場所もないのに歩き始める
目の前に見えるは
崩れ落ちた景色だけ
一体何を信じて
一体何を頼りに
私は生きていけば良いのかと
縋るように
取り繕うように
宛もなくさ迷い続ける
ほら 御覧なさい
信じてる なんて
呟けばこの有り様だ
傍に居て なんて
囁けばこの惨状さ
貴方の居ないこの世界は
何処を見ても色褪せていて
息苦しさを覚えてしまう
もうとっくに貴方は
絶えてしまったというのに
記憶の中でしか
逢えないというのに
愛してる の言葉は
とっくに宙に溶けていった
さようなら は
未だ言えずに胸の中
SOSを出しながら
私はまだ 此処に居る
貴方の傍に行けたらと
密やかに祈りながら
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貴方と居る一分一秒が
とても早く
何より大事
楽しい時間は
何時もより早くも感じて
離れる時が名残惜しい
時が止まればいいのにね
貴方の腕の中に収まったままで
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やっと貴方と居れるのだから
もっといっぱいお話したい
ぎゅっと手を握りたい
じっと目を見つめていたいの
むっとしてしまった時も
わっと泣いてしまった時も
ふっと気付いた時に傍にいるような
ほっとする瞬間も大事にしたいの
ずっと二人でいられたら
きっとこれからも一緒かな
そっと願いを込めて手を握るの
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空は酷く汚れてしまった
雲はバラバラに千切れてしまった
飛ぶ鳥は撃ち落とされた
悲鳴をあげる余裕もなかった
優しい言葉に騙されて
泣いてたあの子は帰ってこない
あぁ
太陽はとうの昔に
遠くの海へ沈んでしまった
月は静かに
身を潜めて息を殺すの
それでも寝ない子
どこの誰?
優しいあの子はもういない
愛しいあの人ももういない
それでもこの胸の痛みにも
時間と共に慣れてしまったけれど
でもこの罪は消えない
この悲しみも消えることはない
哀しく響く子守歌
よゐこやよゐこ
安らかに眠れと願いながら
そっと月夜に影を落として
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例えば私がこの花の様に
ただ咲くだけならば
貴方は一瞥をくれるだけで
その場から立ち去ってしまうのでしょう
例えば私があの蝶の様に
ひらひらと飛んで行けたとしても
貴方は多分
見向きもしないのでしょう
例えば私があの子の様に
笑顔で貴方に近付いたとしても
きっとあの子に見せる様な
優しい顔は見れないのでしょう
例え何であったとしても
貴方の心に居ることは
出来ないものなのでしょうか
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酷く悲しい夢を見た
貴方に一目逢えればそれでいいの
それはとても残酷で
忙しいのは分かっているし
涙を流してしまったけれど
寂しい なんて言えないけれど
目覚めたら意外と覚えてないもんだ
ただ貴方に会える日を夢見てるだけ
醒めない夢なんかないんだよ
だから早く会いに来て