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もとりの部屋


[168] 渦巻く心情の行く末は。
詩人:もとり [投票][編集]




泥の中に手を突っ込んで
嗚咽混じりにかき混ぜた

不透明な渦の中は
暗く澱んで翳りを増す



もう何もかも
みんな混濁してしまえばいい 

寂しさ
愛しさ
妬み
醜さ

故に陥る虚しさ


沈殿物は深く 深く
積もっていく



時折感じる傷の痛みが
本当に不幸とは限らない

只 時折見せる優しさが
本当の幸せとも限らない



渦が収まって凪いだ頃
全てが収束に向かっていく

何事も無かったかの様に


只其処に有ったという
事実だけを残して



2015/06/07 (Sun)

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