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もとりの部屋


[169] 浮かんで溶ける儚い記憶。
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満天の夜空の煌めきに

霞んで映る遠い記憶



想い想われ 

恋い焦がれ

涙に変わり

散り果てる


想い馳せるは痛みを伴う恋心

そっと浮かんで消え失せて


煌めきは徐々に滲んで

輪郭さえも曖昧で



また会いたいと願いながら

もう会えないと呟きながら



憂いを帯びた静寂の中

所在無さげに立ち竦む


まるで行き場を無くした迷子の様に





2015/06/18 (Thu)

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