詩人:もとり | [投票][得票][編集] |
僕はふわりと溜息を漏らす
そう
これは予定調和
僕の思い通りにならないシナリオも
君と噛み合わない気持ちになるのも
僕が天邪鬼で動いてしまうのも
君が優しさで包み込もうとするのも
僕が意固地に跳ね除けて仕舞うのも
全部結末は想定の範囲内での事
君は困惑してしまうし
僕も意地を通そうとするし
並行線の旋律は揺るぐことがなく
その先の結末にも興味は無いし
その過程の捻れた軸を正すこともない
たられば論は仮定の話
期待はいつも他人任せ
僕には僕の期待が有る様に
君には君の意志が有る様に
そう
これはあくまで予定調和で
だからこそ酷く虚しくなるだけで