詩人:宵待ち話 | [投票][編集] |
窓を閉めた
私はもう助からない
なぜなら
私がそう信じているからだ
言葉の上でなら
希望もあるし
それで作った未来だって
見えなくはない
そうさ
絶望なんかしちゃいない
私は私のまま死んでゆく
この部屋を真っ黒に塗ったのだって
私の意志だ
そうしたいから、そうした
私は、それだけで動いている
だから
私は窓も閉めるし
ドアも閉めた
私は死ぬ
そうしたい、と思ったからだ
だから私は助からない
はじめから
何一つ、助けを求めなどしていないのだから
なのに
それなのに
部屋にはアイツが居た
私は私のミスを生涯を掛けて後悔する
窓にも
ドアにも
カギを付けるのを忘れてしまった